
- 向井 啓和
- みなとアセットマネジメント株式会社
- 東京都
- 不動産業
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03-3442-2709
対象:お金と資産の運用
1.上場のメリットと考えられる今後の成長戦略
2.株価に影響を与える、ファンダメンタルズ面と株式市場の需給等
3.初めての株式投資時の売却のタイミングや意思決定
(1)類似業種他社とのPERの比較
(2)類似業種他社とのPBRの比較
等をテーマに書いて行きます。
まず、今回は「上場のメリットと考えられる今後の成長戦略」から行きます。
今回の第一生命の東京証券取引所への上場は二つの意味で「普通の状態への模索」と言えます。「普通の状態」とは何かと言いますと、
1. 巨大な資産規模の企業で株式市場に上場していない民間の生命保険会社は特異な存在であったが、それが「普通の状態(上場企業)」になる。
2. グローバルに見ても大企業である生命保険会社は株式市場に上場しているケースが多いが、今までは日本の生保は一社として上場していなかった。それが第一生命が上場する事によってグローバルに見て「普通の状態」になる。
また、今回の上場は「普通の状態への模索」であるのと共に、他の国内生保を先んじて「成長を模索する動き」であるとも言えます。
日本においては生命保険市場も人口の動向に大きく左右され、今後ますます高齢化していく中で生命保険会社は国内市場のみに留まっていたのでは加入者も減少しじり貧に陥る可能性を持っています。
そんな中でまさしく日本の高度成長期と同じ事が起こっている中国やインドやその他のアジア諸国で、日本の30年、40年前と同じ様に生命保険やその他の金融サービスを欲している一般ユーザーが多数います。
その成長市場に打って出る為には、M&Aの為の資金調達力の多様化や知名度の上昇が必須になります。今回の上場によって第一生命は2つの物を一気に手に入れアジア市場への打って出る準備が整う事になります。
1. 資金調達力の多様化
2. 知名度の上昇
「ザ生保」と世界から注目されてから20年あまり、ポジティブな話題では注目されて来なかった内弁慶な業界の会社が世界市場に重い腰を上げたというのが今回の上場から読み解く事が出来ます。
簡単に言えば、そんな試みをしていくであろうと予想される第一生命を応援し、且、会社の成長に成功すると予想されるのであれば長期株式投資家として株式を保有し、「ただ何となく株式を得た」というのであれば上場後どこかのタイミングで一旦売却するというのが株式投資初心者の方への簡単なアドバイスであります。
全く株式投資の経験が無い人が生命保険の契約者だったために図らずも株主となってどう考えたら良いかと言った場合に、ご参考にしてください。
第一生命の現状というディスクローズ誌がありますのでご参考まで
http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/gyouseki/gyseki09/index.html
このコラムの執筆専門家

- 向井 啓和
- (東京都 / 不動産業)
- みなとアセットマネジメント株式会社
みなとアセットマネジメントの向井啓和 不動産投資のプロ
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