- 上利 智子
- 天音堂 リフォームラボ
- 工務店
対象:新築工事・施工
畑を作って10年が経過していますが、一見するとこれが畑?と思われるような衝撃を受けました。
畑といえば作物が同じ形で整然と並んでいるものですが、パーマカルチャーの畑はどこが畑なんだろうと最初は目を疑うものでした。
パーマカルチャーは、「食べられる森」を目指し、
自然の生態系の中で、「作物を作る事」ではなく、「作物がよく育つ良い環境を作ること」を目的にしています。
工業化された農業の幾何学的な美しさに対して、パーマカルチャーの畑は花が咲き、近くに樹木が茂っていたりと自然の美しさがあります。
自然は多様な機能を持ち、そして自ら循環する仕組みを備えています。
樹木は、二酸化炭素を吸って酸素を出すというとても重要な役割だけでなく、実をつければ人間や動物の食物になり、朽ちた木は新しい樹木のゆりかごになり、落ちた枯葉は堆肥になり、
また地面に浸みた雨水を浄化するろ過材となり、動物達の棲家になり、地盤を安定させ、日陰を作り、防風林として強い風をさえぎってくれることもあります。
私たち建築の仕事は、ものを壊しては作り、沢山の資源を消費している仕事ですが、破壊・消費だけではなく、自然の生態系の一員として、持続し循環する、豊かな生活ができるすまいつくりの提案をしていかなくてはなりません。
パーマカルチャーを知るきっかけになった、「畑のついたエコアパ」平田さん・ビオフォルム・山田さんのブログ
http://blog.canpan.info/eco-apa/archive/182