
- 漆原 智
- 株式会社アーバンプロジェクト 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
蔵の造りは、お宝を大切に守る知恵です。
火が回らないように、しっくいで塗り固められています。
窓も、だんだんにして、もしもの時にも、火が入り込まないための知恵ですね。
分厚い屋根も、お日様からの熱も和らげてくれそうですね。
壁と屋根の間は、風通しを考えて空いています。
こうすることで、室内の温度を一定に保とうとした、先人の知恵です。
のし瓦の厚みは、富の象徴だったのでしょうね。
右側のお宅には、火災の延焼を食い止めるためのうだつが付いています。
よくうだつが上がらないと言いますが、うだつをつけられるような家も建てられなければ、
一人前と認められなかったのでしょうね。
現在は、観光名所になってしまいましたが、伝統文化を大切にしてほしいです。
このような技術をもった職人さんも、年々減少しているのが寂しいです。
日本には、日本の気候にあった家づくりがあると思います。