それと並んで「水」も大切です。良質な常温の水をたっぷりと飲むことによって、体内に侵入したアレルゲンを、速やかに尿や汗として排出することが可能となります。水をたくさん飲むとアレルギー疾患が減少するという研究報告もあります。体格にもよりますが、1日に最低でも1リットル、できれば1.5リットル以上は飲むようにしましょう。
体を冷やさないことも重要な項目です。体、特に腹部を冷やすと免疫力が低下し、アレルギー体質を招きます。冷たい飲食物は避け、38〜39℃の温めの湯に半身浴で10〜20分間ゆったりと浸かることが有効です。
意外と大切なのが「心の平安」です。両親が喧嘩したり離婚の話をしたりすると、子供がアトピーを悪化させたりぜんそくの発作を起こすことがよくあります。年齢を問わず、ストレスや過労はアレルギーを悪化させる要因となるのです。
従って家庭内や職場内の人間関係を改善し、ストレスを発散しやすくする環境作りがアレルギーの蔓延を防ぐ意味からも重要な事になります。また個人レベルでも、ストレスに負けない体力作り、気力作りに日頃から心がけることです。
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このコラムの執筆専門家

- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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