彼らの共通しているのは先ず、酒量を一定に決めていることです。どんな日にも、どんな場面でも、どんな相手と飲んでいても、限度を超えて飲まないことが、健康に酒を飲む基本的な心構えです。従って、勧められても断る勇気が必要となります。
次に体調の悪い時には決して飲まないということです。風邪をひいている時、ひどく疲れている時や寝不足の時、吐き気など胃腸の調子が良くない時、それに二日酔いの日などです。このような時はアルコールの分解能が極端に低下しているので、しばらくは酒を休むことです。
それから食事をしっかり摂ることが大切です。アルコールにはカロリーは豊富なものの、ビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素は不足しています。従ってこれらの豊富な食材、例えば野菜や豆類、海藻、肉、魚などをバランスよく食べることです。
酒の飲み方には大きく分けて食前酒、食中酒、食後酒とあり、それぞれに良さはありますが、健康を重視するならば、食中酒を主体に組み立てるのがベストです。その場合、食事の進行に合わせて適量を少しずつ飲み、最後に米や麺などの主食でシメる、というのが健康的な飲み方です。
飲み方にも工夫が必要です。一口一口味わうように、料理との相性を確かめるように飲むと、それほど早いペースで飲むことはないようです。あおる様に飲むのではなく、酒を飲めることに感謝しながらゆっくり飲むのです。
一緒に飲む仲間も大切な要素です。どんな相手と飲むかによって心理状態が影響され、飲む量やペース、飲む態度まで変わってきます。類は類を呼ぶという訳です。酒で愚痴をこぼしたり暴言を吐くような相手ではなく、酒と人、雰囲気を大切にするような人と酒を飲みましょう・・(続く)
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このコラムの執筆専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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