- 宮原 謙治
- 霧島住宅株式会社
- 工務店
対象:住宅設計・構造
そのさきがけが、高気密・高断熱住宅です。
住宅の気密性・断熱性を高めることで、同じ空気を何回の冷暖房すれば、省エネルギー住宅になって良いではないか・・・という発想で始まりました。
しかし、物には裏表があるように、このメリットと思われた住宅はとんでもないデメリット(弊害・後遺症)をもたらしました。
そのひとつが、シックハウスです。国は、シックハウスの原因を、高気密・高断熱化であるということを謝罪しないばかりか、認めようともせず、素材・建材に含まれる化学物質が原因であると言いました。そして、24時間換気扇を動かさなければ、生活できないいけない住宅を高性能住宅と認定しました。
こんなことをしなくても、自然の恩恵を享受できる住宅の設計をすれば十分対応できることも研究しようとせず、建築家と呼ばれる人たちも、その手先となっています。
謙さんは、北海道の紋別市と宮崎県の小林市の実験住宅をつくり、その研究をしてきました。
紋別市においても、冬の寒い時(−15度〜20度)の時でも、床下の温度は10度前後であることを確認できました。また小林市でも、夏の35度の時に床下は25度前後であることを確認できました。これは、まさに自然の恩恵であります。
本当の省エネ住宅とは、
1.イニシャルコスト不要(特別の設備を必要としない)
2.ランニングコスト不要
3.メンテナンスコスト不要 の住宅です。
家づくりの原点に戻って考えることが今求められています。