
- 山下 幸子
- 独立系FP事務所山下FP企画 代表・株)エイム西宮オフィス代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
順調に住宅ローンが返済できるようでしたら、問題ないのですが、
「人生や山あり、谷あり」どなたでも、
病気で、休業しなければならなくなった、
会社を長期で休む、または、予想外に年収が下がったなど、
不測の事態が発生する「リスク」はつきものです。
では、住宅ローンについてですが、その「不測の事態」が発生し返済がきびしくなった場合、どうしたらよいのか確認しておきましょう。
まず、民間の銀行で借り入れした場合、「延滞」してしまうと、「金利優遇」がなくなります。ご存知のように、金利優遇は、店頭基準金利から、数パーセント差し引かれ融資するというものです。
店頭金利4%の場合、そこから優遇金利として1.5%のマイナスであると
4%−1.5%=2.5%・・・(2.5%が優遇金利後の実際の金利)
民間の銀行では、こういうケースも多いと思います。
ところが、事情があって住宅ローンの引き去りが出来なかった・・・また翌月も・・・
そうなると優遇金利マイナス1.5%が剥奪され、店頭金利4%になる可能性があります。
つまり、
住宅ローンを延滞すると、銀行では、優遇金利の適用が受けられなくなるということ!
<延滞が発生した場合、店頭表示金利からの引下幅を取り消し適用金利を引き上げさせていただくことがあります。>
と銀行の【住宅ローンについてのご注意】として小さい字でありますが、明記してあります。
2.5%⇒4%!
そうなると返済金額が増え大変なことに・・
そうなる前に、返済期間の延長、返済方法の変更、借り換え等、当面の毎月返済金額を軽減できないか相談しましょう。
国民生活センターによると。「勤務先に解雇され、住宅ローンを返せなくなった」といった住宅ローン関連の押す男は、今年の4月以降、1625件。前年より約5割増えたということです。
メガバンクでも、住宅ローンの返済困難者続出で相談員を増員している模様。
返済に困ったら、早めに相談に訪れるよう呼びかけています。
支払い困難者については、ボーナスの返済比率が大きい人が、多いそうです。
これから、住宅ローン返済の計画をたてる方、「ボーナス」をあてにしないほうが、無難です。