画像1一般屋根
普通の木造住宅の屋根は画像1に見られる様な、タルキ(垂木)の間に断熱材(ポリスチレンボード等)を入れた内断熱工法が主流です。一般的に工法が普及していて、断熱材も市販品で安価なものが出廻っております。これ以外にも天井面にグラスウール等を敷く断熱工法も普及しています。
但し、天井面に敷き詰める場合は、以外に施工要領が、誤解されていたりして充分な断熱層を形成するに至ってない場合が多く見受けられます。
隙間無く敷き詰めなければ対流が発生して、断熱効果が無くなってしまう事にあまり注意が払われません。検査時等にその辺の指摘が無いのが原因ではないかと思われます。
それに比べれば画像1のタルキの間に断熱材をいれる方法は、まだ確実な断熱工法だと云えます。しかしこれも万全でなく、断熱材と断熱材の間のタルキ部分に隙間が発生します。その隙間が熱橋(ヒートブリッジ)となって熱が室内に漏れ出します。タルキの木材自身は熱伝導率が低く大きな問題とは思えないのですが、施工性の問題で断熱材とタルキの間にどうしても隙間が出来てしまい、性能を下げる原因となっています。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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