- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
日本でも人気があるカントリースタイル、概念としては格式ばらない、気取らない、温かみがあるスタイルということで、良い意味での「田舎」、「都会」に対する「田舎」というイメージですね。
自分で持っていたり、骨董市やフリーマーケットで見つけたりした古い食器などをたくさん見せる(飾る)などというのもカントリースタイルの特徴のひとつです。
花や観葉植物、思い出の品、お気に入りのコレクションも飾りましょう。
ただし、見せるものは「本物」にこだわること。
陶器、籐、ガラス、銅、鋳鉄、ホーローなどですね。
間違ってもプラスティック製のまがい物を置いてはいけませんよ。
キッチンは、もちろん木製キャビネットでいきましょう。パインやオークが合いますが、ペイント仕上げにしてもいいですね。色はお好みで。
細かいところでは、キャビネットの扉にロートアイアンの飾り蝶番を使ったり、陶器製のツマミを付けたりするとより「らしく」なります。
ワークトップはタイル張りがよく見られますが、耐水仕上げにできるなら木製ワークトップも「あり」です。人工大理石やクウォーツなら艶なしの仕上げ(Honedといいます)がよく合います。
シンクは陶器製やホーロー製が定番です。シンクの前面が外に出ているエプロンシンクならパーフェクト(画像参照)。
そして、カントリースタイルの延長としてラスティック(Rustic)というスタイルもあります。
こちらは、いわゆる「コテージスタイル」「山荘風デザイン」という括(くく)りになりますが、カントリーが家庭的で優しいという感じに対して、粗野で荒々しいというイメージを強調したスタイルです。
木や石や土がむき出しのインテリアといったらわかりやすいかもしれません。
キッチンには、ヒッコリーなどの木肌が荒く、色の濃淡が際立った樹種のキャビネットがお似合いです。
また、他の樹種でも、わざとキズや打痕を付けてワイルド感を出すことでこのスタイルに合わせることができます。
使い古した年代物というイメージで、どちらかというと「渋めの男のキッチン」という感じでしょうか。