- 平 仁
- ABC税理士法人 税理士
- 東京都
- 税理士
対象:会計・経理
「帳簿保存義務と青色申告制度特典の整合性―わが国商法導入期における
帳簿規定と法人税法、消費税法との異同―」と題する発表をします。
内容的には、帳簿保存義務が商法草案の段階で検討されていた内容が
ようやく会社法432条において実現し、そもそも帳簿を保存しない者は
商法違反であって、帳簿保有による特典性は解除されるべきであるとの
私の従来からの主張を元に、加算税の賦課要件への検討も視野に入れます。
加算税制度を検討してきたここまでの検討委員会の流れからは若干横道に
逸れた議論になるかと思いますが、残念ながら帳簿概念については、
税法側も商法側も殆ど議論されていないので、議論のエッセンスに、
というところでしょうか。
14日は全国会計人会サミットに参加するために関西学院大学に行きます。
どうやら来年は我々法政が担当することになるようで、しっかり引き継いで
きたいと思います。
今回のサミットでは、日本会計研究学会会長の平松一夫関西学院大学教授が
基調講演をされるとのことで、我々が関与する中小企業に対するIFRSの
影響がどのようなものになると想定されているのか、お話が楽しみですね。
来月2日には、東京税理士会の学会(訴訟部門)で「労働契約に基づく
給与所得の所得区分を検証する」という発表。
国士舘法学42号に寄稿した論文をベースに、様々な形での労働契約に
基づいて支給される報酬の所得区分について検討します。
国士舘法学に寄稿したのは、「内定を取り消された学生に支給された解決金の
所得区分とその損金性」。昨日、宅急便で初校が届きましたので、校正を
始めなきゃいけないですね。英文タイトル、どうしよう・・・。
所得区分については、5年前に税法学551号に寄稿し、日本税法学会大会で
発表させて頂いた「親会社が子会社の役員に付与するストックオプションの
性質」があるんですが、久しぶりにじっくりと考えさせてもらいました。
今年は発表や原稿が多い1年でしたねえ。