腰痛や肩凝りはあらゆる職種の方々に見受けられますが、特に目立つのは事務職のような「座業」の方々です。殆んどの方はパソコンを用いた作業をメインとしております。ほぼ一日中パソコンに向かってキーボードと格闘しています。
人類はまさに腰痛との戦いの歴史でした。二足歩行に始まり、古代に於ける農耕の開始、近代に於ける座業の普及と、腰痛の原因となるライフスタイルが幾重にも積み重なってきたのです。パソコン作業はそれに追い討ちをかけるように、腰痛や肩凝りの大きな原因となっております。
パソコンで作業していると、キーボードの狭い範囲で両手を細々と動かし、また視線を画面に固定させているので、両肩や目に大きな負担がかかります。また当然のように運動不足になってしまいます。長時間にわたり手が離せないような業務の方は特にたいへんです。
パソコン作業に限らず、事務職の方々の大半は運動不足の状態です。通勤は車か電車で、一日に歩く距離はせいぜい数千歩です。額に汗して重労働することもなく、また多くの方は日常的に運動する習慣もありません。従って筋肉は次第に衰えていくことになります・・(続く)
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このコラムの執筆専門家

- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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