- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
便利な機械だし結構普及してるんじゃないの?と思います?
これは、欧米先進国で60〜70%、日本では、ビルトインタイプではない卓上型も含めて40%くらいと言われています。
そんなに多くないですし、日本ではむしろ少ないと言えます。
まだまだ手で洗った方が簡単だし早いと考えている人が多いのでしょう。
ちなみに、食洗機と手洗いとどちらがコストがかかるか?という比較を食洗機メーカーなどが紹介していますが、洗う食器の点数がその食洗機の最大容量(50点前後)と同じくらいなら食洗機のほうがコストはかかりません。
ということは、逆に洗う食器が少ないときは手で洗った方が安くつくということになります。
食洗機メーカーが薦めるのは、朝食や昼食時は使う食器の数が少ないので、それらを一旦食洗機に入れておき、夕食に使った食器と一緒にまとめてからスイッチを入れるという使い方です。
だから、大家族、食べ盛りのお子さんのいる家庭、ホームパーティーをよくする家庭などにはあったほうがいい機器だと思います。
さて、食洗機で気になるのは、ランニングコストとともに音の問題。
運転音がうるさくて会話ができない、テレビの音が聞こえないなどというクレームが、以前の食洗機ではよくありました。
でも、現在、日本で販売されているビルトイン食洗機は国産、輸入品とも大体静音タイプです。10年前の製品に比べると半分くらいになっているそうです。
運転音は、国産のコンパクトタイプ(45cm幅)で約38デシベル(高機能機種)から50デシベル。ヨーロッパの大型(60cm幅)の機種でも42デシベルから60デシベルくらいです。
人が普通に会話しているくらいの音の大きさなんですね。
だからそれほど気にする必要はなさそうです。ただ、2階のキッチンに食洗機をビルトインしたときは、排水時にポンプが作動する音や排水が流れていく音などが真下の部屋で響くことがあります。できれば真下の部屋は寝室にしないほうがいいようですね。