- 眞柄 清司
- 株式会社東京バススタイル 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
前回は『ユニットバスとはそもそもどういうものか』を説明しました。
今回は、『ユニットバスと在来工法のどちらで施工した方が良いか』を考えてみます。
ここで、ユニットバスと在来工法とはなにかを簡単におさらいしておきましょう。
『ユニットバス』とは、浴室を1.床防水パン、2.壁パネル、3.天井パネルの合計3つの分割されたユニット(=パーツを組み合わせた最小単位のもの)単位で工場にて製作し、工事現場に搬入し組み立てるものです。(※実際には、床、壁、天井それぞれのパネルは、複数ユニットに分かれているのが一般的です)
特徴は、現場での工期が大幅に短縮されることと、防水性の向上があげられます。
次に、『在来工法』ですが、簡単に言いますと、床や壁を防水性を考慮しながら、モルタルとタイルで仕上げる方法で、一般的に、ユニットバスに比べて、レイアウトの自由度が高く、タイルや天然石・木材の仕上げとなることが多く、高級感を出すことができます。一方、ユニットバスに比べ、現場での工期が長く、防水層が躯体と密着しているために、地震などの影響を受けることで防水性が劣ると言われています。
さて、貴方は、どちらを選べばよいでしょうか。以下の3つのパターンでお考えてみてください。
1.安くかつ防水性能を確保したい方
大手メーカーなどが提供している市販のユニットバスの中からお選びください。最近は、各メーカーさんともバリエーションが多く、清掃性に優れたものが数多くラインナップされています。防水性や止水性も安心です。
2.1階設置の場合で、タイル貼りや天然石貼りとして、高級感をだしたり、癒しの空間としたい場合
防水性能は、あまり必要ありませんので、高級なオーダーメイドのユニットバスではなく、在来工法による浴室造りの方が安価です。ただし、ユニットバスより寒く、シロアリの繁殖している地域では、それぞれの対策をした方が賢明です。
3.戸建住宅の2階・3階やマンション設置の場合で、2.と同様に高級感をだしたり、癒しの空間としたい場合
価格は、在来工法や市販のユニットバスより高価になりますが、防水性は、市販のユニットバスと同等ですので、オーダーメイドのユニットバスをお勧めします。木造住宅などでは、1階に設置してもシロアリ対策にもなります。
価格帯のイメージは、
市販ユニットバス<在来工法(=高級市販ユニットバス)<オーダーユニットバス
という感じです。あくまでも、イメージですので、参考まで。
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私どもは、オーダーメイドユニットバスの企画製造販売を行っております。
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