- 羽柴 駿
- 番町法律事務所
- 東京都
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
私は事件の一週間ほど後に、F運転手の雇用主から依頼されて弁護人となりました。依頼されてすぐに警察に行き、F運転手に接見して事情を聞くと、次のような話をしてくれました。
「交差点にさしかかったとき、停止線の少し手前で信号が黄色に変わったが、そこでブレーキをかけてもすぐには停止できず交差点の中に入ってしまう距離だったので、そのまま交差点を全赤のうちに通過できると思いブレーキをかけなかった。
西側横断歩道上あたりまで来た時、東側横断歩道の左側で信号待ちしていた子ども二人が相次いで走り出したのが見えたので、すぐにブレーキをかけたが間に合わなかった。
横断歩道の信号は自分からは見えないが、感じとしてはまだ赤のうちに飛び出したのではないか。現場でそのことを説明したが、警察官たちは取り上げてくれなかった。」
私は、担当の警察官、検察官にもF運転手の話を伝え、十分な調査を要望しました。しかし、これは取り上げられず、警察・検察は、黄色信号に変わったところで急ブレーキをかければ交差点手前で停止できたはずだ、子どもたちは青信号になってから渡り始めた、との当初の見方を変えず、A運転手は業務上過失致死罪で起訴されました。
(次回に続く)







