「品格経営」商売繁盛ニュース Vol.13-2 - 会計・経理全般 - 専門家プロファイル

牛田 雅志
ブレインリンク・コンサルティング株式会社 
税理士
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「品格経営」商売繁盛ニュース Vol.13-2

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商売繁盛ニュース
電卓を9回たたいてください!
  
まず電卓と付せんをご用意ください。
となりに決算書の最初のページにある「貸借対照表」を置いてください。
電卓をたたいて、あなたの会社のCP指標を計算してみましょう。

1.現金及び預金合計
2.÷
3.資産の部合計(ここで一旦クリアーします。クリアーする前にこの数字を付せんにメモしてください)
4.利益剰余金合計
5.÷
6.資産の部合計
7.+
8.3の数字
9.×100(点)

計算結果は何点だったでしょうか?
最高点は200点、最低点はゼロ点です。ちなみにどの会社も設立時は100点からスタートします。
何点だったかを付せんに書いておいてください。

CP指標の定義

現金及び預金合計÷資産の部合計= C(キャッシュ指標)
利益剰余金合計 ÷資産の部合計=  P(プロフィット指標)
この二つの数字を合計し100を乗ずることでCP指標を計算します。

C(キャッシュ)指標とは、総資産の内に占める現預金合計を表します。この指標が大きければ大きいほど現預金が会社に備蓄されていることになります。会社が廃業・倒産する時の前兆は必ず「現金不足」に表れます。逆に言えば現金がいつになっても貯まらない会社は危険な状況です。会社はC指標を増加させる(現預金を増やす)ための経営改善を毎月行なうことが必要です。
P(プロフィット)指標は、総資産の内に占める利益剰余金合計を表します。この指標が大きければ大きいほど内部留保が会社に備蓄されていることになります。会社が永続的に存続するための前提条件は「黒字決算」です。赤字決算が続けば必ず廃業・倒産します。利益剰余金は利益を原資として増加します。会社はP指標を増加させる(月次決算の黒字を続ける)ための経営改善を毎月行うことが必要です。

C(キャッシュ)指標とP(プロフィット)指標は損益計算書からではなく、貸借対照表から導き出される指標です。これからの時代に会社を廃業や倒産から守り、永続的に成長存続させるためには、損益の拡大よりも財産を増やし債務を減らすという
「純資産の拡大」を目指すことが大切です。
「とりあえず税引前で利益を確保し、債務超過に陥らないようにしておく」という積極的でない会社運営では、この荒波を乗り切ることはできません。
「現預金合計額を総資産の○○%まで引き上げ、利益剰余金合計も総資産の○○%まで確保する」という具体的な長期目標をもって、純資産の質と量のレベルを上げるのです。
すなわち、次の時代に対応するためには、CP指標を指針とした
「純資産の改善」が大きな力を発揮するのです。

CP指標の使用方法

あなたの会社のCP指標は何点でしたか。
CP指標を分析することで、あなたの会社の目標とすべき経営課題が見えてきます。
ここで、CP指標使用方法の概略をお話します。
CP指標は、C(キャッシュ)指標とP(プロフィット)指標に分解されます。
二つの指標はそれぞれ4段階に区分され、その段階によって経営課題が設定されます。


C(キャッシュ)指標
 
点数キャッシュ状況経営課題
1〜5資金繰り悪い資金破綻懸念
6〜30資金繰り改善余地資金要管理
31〜60資金繰り正常資金余裕
61〜100資金繰り優良資金過大
      

P(プロフィット)指標

点数プロフィット状況経営課題
0欠損債務超過
1〜30利益改善余地利益要管理
31〜60利益正常利益余裕
61〜100利益優良利益過大


C(キャッシュ)指標の点数は、少なければ破綻懸念となりますが、多ければ多いほど良いというわけではありません。C指標61点以上の会社は資金繰り優良ですが、別の視点からみれば「資金を効率的に動かせていない」という経営課題が見えてきます。このような会社は次の世代に向けての再投資に目が向けられていないことがあります。資金を残しすぎていることによるデメリットもあるのです。
同じようにP(プロフィット)指標の点数も、すくなければ債務超過の欠損会社となりますが、多ければ良いというわけではありません。P指標61点以上の会社は利益優良ですが、別の視点からみれば「利害関係者に対する利益配分が最適でない」という経営課題が見えます。このような会社は株価が高すぎて事業承継が困難な場合が少なくありません。会社に利益を残しすぎていることによるデメリットもあるのです。
具体的な経営課題とそれを解決するための施策は、次月以降弊社セミナーや担当税理士から詳しくお話させていただきます。

CP指標の使命


私は、すべての起業家の経営する会社が黒字決算で適切な納税をした上で、永続的に成長・存続することを願っています。どの会社にも赤字になって欲しくありません。そして、廃業や倒産する会社を世の中から失くしたいと思っています。
なぜなら、会社というものは「世の中の人に喜んでもらうこと」を目的にして存在しているからです。社長は「事業を通して世界中に喜びの種をまく」機会と場所を人々のためにつくるという尊い使命をもっています。会社が赤字、ましてや廃業・倒産してしまったら「人々が事業を通して人の役に立つ」という機会と場所が失われてしまいます。会社は存続し人に喜んでもらい続けることに意義があるのです。
CP指標は、未来が見えない時代を航海するための頼もしい羅針盤となります。経営努力の方向性の指針となります。CP指標を使って会社が抱える経営課題を深く掘り下げることもできます。
でも、その最大の使命は「人に喜んでもらうことを目標としている会社」を1社でも多く応援することだと考えています。

Bさんへ''

10年間かかってやっと、Bさんに自信をもってお勧めできる経営指標ができました。
「もう遅いよ!会社を廃業しちゃったじゃない!」
と怒られそうですね。
あの時、Bさんに質問してもらえなかったらこのCP指標は思いつかなかったです。
このCP指標を使って1社でも多く、純資産を改善し現預金を潤沢に持てるよう支援したいと思います。
これでなんとか質問に答えられなかったことを勘弁してもらえませんか?
「そんなこと知らないよ!」
とまたまた叱られそうですね。
じゃあ、もっとお客様に喜んでもらえる新しいメリットオファーを考えます。
「当たり前でしょそんなこと!・・・」

ウ〜ン!Bさん早く復活してください。そして、早く私に挽回のチャンスを与えてください。