構造計算偽造と瑕疵担保責任3 - 不動産投資・物件管理全般 - 専門家プロファイル

中村 嘉宏
株式会社イー・エム・ピー 代表取締役
東京都
宅地建物取引主任者

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:不動産投資・物件管理

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

構造計算偽造と瑕疵担保責任3

- good

  1. マネー
  2. 不動産投資・物件管理
  3. 不動産投資・物件管理全般
構造計算書偽造問題について
本来は、この手の判断は監督省庁の通達などに従うべきことですが、
いまはまだその見解が出ていないので
今回は私見という形でこの問題に解答を出します。

弊社の顧問弁護士、司法書士の先生3名にお聞きしたところ、
3名とも「耐震計算偽造による構造欠陥は隠れた瑕疵当たる」
と判断されています。

しかも通常、瑕疵担保責任には期限が決められていますが、
「仮に裁判所が判断を求められれば、
 この瑕疵については売主に期限の利益が与えられず、
 いつでも責任追及ができるだろう」
という回答でした。

要するに、
本来売主は完全なる建物を引き渡す義務があるが、
この場合は本来売主が行うべき義務に違反しており、
「売主の債務不履行」という考え方に立脚するもののようです。

言うなれば、
「買主は本来の購入目的を達することができないために、
 契約を解除することができる」という解釈です。《つづく》

※EMP会員に登録いただけると、
不動産投資に役立つ知識をメルマガにて毎週配信中。
 ⇒ご登録はこちらから

 ⇒安心の不動産投資なら、EMP