県の職員が、重篤な基礎疾患がある場合、新型インフルエンザが引き金で命を落とすことがあると、これまでも県知事の名前で、十分に広報していただけに、知らなかったとするご家族に、残念です。さらに広報に努めます、と答えているシーンがありました。
まさに、これがコミュニケーションの難しいところなのです。
わたしは、十分に主張し、伝えたと思った。
でも、相手には伝わっていなかった。
それは、コミュニケーションを完成させたことにはならないのです。
ましてや、広報の場合は、検証をしないと、やった方の自己満足になってしまうことが多いのです。
一方で、マスメディアに踊らされて、自分の考えや意見も持たずに、振り回される人も多いのも事実です。
物事の真実、事実、意見、感情を、相手に理解してもらうのは難しいです。
手間がかかります。
価値や信念がみんな違うから、捉え方もさまざまになるのです。
先日、あるクライアントの幹部社員の方が、自分の思いを伝えきるのは難しいですねぇ、改めて、感じましたと、コーチングのデモセッションの感想を話してくださいました。
同じ組織の中ですら、難しいと感じるコミュニケーション。
だからこそ、楽しめるのです。すれ違いを楽しめるほど、ゆとりを持った方が、社会は明るくなるように感じます。
このコラムの執筆専門家
- 竹内 和美
- (研修講師)
- 株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
実践型研修で、結果が即・行動に現れます
ビジネススキルに不可欠なコミュニケーション力。ますます重要な「聴く力」「話す力」「論理的に考える力」を高める研修はじめ、企業研修の内製化のコンサルティング、人事政策のアドバイスなど、人事に関する総合的なご支援をしています。
「コミュニケーションを考える」のコラム
素敵に・・・ネガティブなことを伝えるには(2014/11/02 11:11)
日本人の文化を今こそ、活かそう(2014/10/25 09:10)
上手くいかないときには、周りを見渡して見る(2014/07/13 11:07)
承認されたい部下と承認したい上司のすれ違い(2014/07/02 11:07)
自己主張とは・・・(2014/06/25 13:06)