- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
「えっ!あるじゃない。ポーゲンポールとかジーマティックとか」
違うんです。彼らは「システムキッチン」は作っていません。彼らはただのキッチンファニチャー(箱物ユニット)メーカー、キャビネットメーカーなのです。
おわかりでしょうか?
そうです。欧米先進国のキッチン市場は完全な「分業制」になっているのです。
キャビネット、ワークトップ、機器それぞれに専業メーカーがあり、独自に市場で消費者に販売しています。
日本の市場はそうではありませんね。
「システムキッチンメーカー」、「オーダーキッチン業者」がいて、みんな、全部が揃った「パッケージ型キッチン」とでもいうべき製品を消費者に売っています。
だから、日本の住宅のキッチンにはメーカーお仕着せの「パッケージ型キッチン」があふれているのです。
でも、本当に満足できるキッチンを作ろうとしたら、このようなシステムキッチンをポンと置くだけではできません。
そのキッチンのプランに合わせて、それぞれの部材を別々に選んで、適材を適所にはめ込んでいくという作業が必要です。
そしてその作業をしてくれるのがキッチンデザイナー、というわけです。
考えてみてください。「キッチン」って一体何でしょうか?
それは、人が自分たちの食べるものを調理する「場所」のことではありませんか?
「システムキッチン」や「オーダーキッチン」などという「物」のことではないと思います。