運動の仕方に関しても工夫が必要です。よくある誤解が「有酸素運動」はダイエットによい、といったものです。確かにその通りなのですが、それだけでは強い体を作るには不十分です。痩せやすく丈夫な体にするには「筋力トレーニング」が必要です。筋肉を強化することで代謝が活発になり、脂肪燃焼が促進するのです。
反対に筋力トレーニングだけでは体重が増えることがあります。筋肉は脂肪よりも重く、一見締まって見えても体重が意外と増えている、というケースがあります。運動はバランスが大切で、筋力トレーニングで筋肉を強化し、有酸素運動で脂肪を燃焼させる、という組み合わせが有効です。
さて、そのように正しいダイエットの方法を身につけても、取り組み方が間違っていては効果が出ません。多くの人が陥るのが「三日坊主」です。せっかく痩せるための計画を立てたのに、いつの間にか挫折していた、という結末になりがちです。
そもそも人はなぜ、やる気が持続しないのでしょうか。まず考えられることは、ダイエットする意味をよく理解していないことが挙げられます。何のために痩せるのかを、頭だけでなく腹の底から理解していなければ、苦痛を伴うこともあるダイエットを続けよう、とは本心から思わないものです。
例えば、家族や同僚からダイエットを勧められ、何となくダイエットを始めた場合には、最初は真面目に取り組みますが、そのうちに言い訳を考えつくようになり、何かと理由をつけてサボるようになります。「忙しい」とか「明日やるから」とか言って、行動を先延ばしにしてしまうのです・・(続く)
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このコラムの執筆専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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