- 原島 洋
- 株式会社ウェブマスターズ 代表取締役社長 プロデューサー
- 東京都
- Webプロデューサー
対象:ホームページ・Web制作
- 小菅 太郎
- (ITコンサルタント)
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
あるハウスメーカーに発注し、間取りを決め、構造の設計が終わって、いよいよ内装を決める段階になりました。カタログだけでなく現物も見ながら選べるということで、メーカーの事務所を訪れました。そこには、サンプルの部屋などの他に、内装用品の資材置き場がありました。
対応してくれたのは、若いインテリアコーディネーターさん。サンプルの部屋などを一通り案内され、内装の打ち合わせが始まりました。チェックリスト順にひとつひとつのパーツのカタログを見せ、イメージが沸かないときには現物を見に行くという手順です。畳の縁を覆う帯状の布、ふすまの取っ手の金具や枠の木や唐紙、床の間の柱や床の木の種類や色、・・・。こうして、100から200種類を決める手順だったと思います。
しかし、この方法は、初めて内装を決める私には、とても不毛に感じられました。膨大な時間がかかり疲れる上に、パーツをひとつずつ選ばされても、どんなイメージの部屋になるのかが分からない。途中でこの方法は中止してもらいました。このまま全てを決定していっても、自分が気に入る内装ができるとは思えなかったからです。内装全体イメージが分かるカタログを見せてもらい、まず部屋の全体イメージを決めて、それをベースにパーツを決めていきました。
担当の若いインテリアコーディネーターさんも、きっと長丁場の打ち合わせを辛抱強くこなして、自分の責任を果たすつもりだったのだと思います。しかし、顧客のことを理解してコーディネートしているとは思えませんでした。
この経験を自分の仕事に立ち戻って考えてみました。ウェブサイト構築のプロでないお客様に対する自分の役割を再認識した出来事でした。