- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
その一例として、経営に困窮していた郁文館という学校を買い取り、学校の立て直しをしたという話がありました。
なんと、その学校は1500人の生徒のうち、500人が遅刻常習犯という状況で、教員の中にも数年間まるで講義の内容が進化していない者がいるというズボラさ。
それが発覚した時には、渡邉社長はとてもびっくりしたといいます。
〔しかし、そのお陰で自分の夢である教育者の道が開けたと感謝しているそうです〕
そこで渡邉社長は、どう改革したと思いますか?
その方法は、すごくシステマチックでありながら泥臭くもありました。
1回目の遅刻 → 反省文10枚
2回目の遅刻 → 母親を呼び出し
3回目の遅刻 → 父親も呼び出し
すると、どうでしょう。今や遅刻者ゼロです。
生徒がタバコを吸ってもケンカをしても退学はさせないという話に、大きな愛を感じました。
そういう接し方を進めると、生徒たちはいつしか夢をもってイキイキと学ぶようになったそうです。
これは、マイナスの状態を、ゼロからプラスにもっていくために定めた規律ですが、では活性化していない組織では、どんな規律を設けたら、より良い状態になるでしょうか?
活性化していない「0」の状態から「プラス」〔復興している状態〕にもっていくための規律です。
その組織のレベルにもよるでしょうが、
例えば
・会議が始まる5分前には静かに着席している。
〔できない人は入室禁止〕
・会議の時は、最低一回は発言する。
〔最初から発言する意思のない人は参加しない〕
・連絡網が回ってきた時は、最後の人はコールバックする。
・玄関の靴は揃える。
などなど・・・。
身近なところから改善してみてはいかがでしょうか。