この50周年記念事業として開催されている「ル・コルビュジェと国立西洋美術館」展へ行ってきました。
ル・コルビュジェの展覧会等は過去に何回か開催されているため、とくに珍しいものではありませんが、ご本人が設計したこの美術館は、コルビュジェが考えた数列「モデュロール」という、人(欧州人の平均身長183cm)が立って片手を挙げたときの指先までの高さ(=228cm)を黄金比で割り込んでいく寸法、で設計された実際の空間でもあるため、そのことを体感しながらコルビュジェの歴史も味わえるという建築好きの人にはとても魅力的な展覧会なのです。
「モデュロール」では、人が立って片手を挙げた指先の寸法228cmを天井高さに、人のオヘソの高さ113cmを腰壁の高さに、人のヒザの高さ43cmを腰掛ける高さに、設定しているのですが、そのことは、空間のなかで人が安全に感じ落ち着き、ムダがなく使いやすい寸法であることが体感してみるとよくわかります。
今回あらためてコルビュジェの空間を体感して、人が生活する場の寸法の考え方、そして「モデュロール」の偉大さを再確認しました。
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このコラムの執筆専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
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