多剤大量、あるいは多剤少量投与 - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

菅野 庸
医療法人菅野愛生会 こころのホスピタル・古川グリーンヒルズ
宮城県
院長・医師

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対象:心の病気・カウンセリング

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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多剤大量、あるいは多剤少量投与

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  1. 心と体・医療健康
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  3. 心の病気・カウンセリング
ここでのご相談に下記のような処方がありました。
もちろん、相談内容からの転記なので、プライバシーを配慮し、一部省略します。

朝→セロクエル25ミリグラム1錠、エブリファイ6ミリグラム1錠、
  アーテン、

夕→セロクエル25ミリグラム1錠、エビリファイ6ミリグラム1錠、
  アーテン、

寝る前→ベンザリン10ミリグラム1錠、リスペリドン2ミリグラム1錠、
    アモバン7.5ミリグラム、
    アキネトン、
    ニューレプチル25ミリグラム1錠、
    セロクエル100ミリグラム1錠

たぶん苦労されてこの内容になったのかもしれませんが、まず、
旧世代からニューレプチル25mg
抗パ剤としてアーテン、アキネトン、
新規抗精神病薬としてセロクエル150mg、エビリファイ12mg、リスペリドン2mg、
というふうに新規抗精神病薬は使っているものの、旧世代と同じように
少量でさじ加減をうまく使っているようにも見えますが、
結局、主剤がどれか、副作用が出ているのは何処からかなど、
まったく意味不明な内容が、今でもあるようです。

それでも症状から仕方ないとしても、服用している本人には、何処に
焦点を当てて治療しているかまったく説明がないと言います。
このような内容の処方は副作用を増やすばかりでなく、新規抗精神病薬の
よい効果まで減らしてることもあります。
この点から、私も含めて処方する側ももっと勉強が必要かもしれません。
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