この現象は良い傾向ですし、モノをつくる企業もCO2削減のために努力をすることが義務になりつつあるわけですが、問題は私達が暮らす環境、家庭にあると言われています。
日本の人口はご存知のとおり減少傾向にありますが、世帯数は増加しているそうです。 つまり、核家族化がさらに進んでいて(家族の平均2.7人)、その結果、家庭で使われるエネルギー資源も増えていることになるわけです。
前回コラムでもご紹介したとおり、家庭で消費するエネルギー資源のなかで割合が一番多いのが「給湯」そして次に多いのが「照明家電」なのですが、私達はふだん「省エネ」というと冷暖房についてはわりとその使い方について意識するのですが、「給湯」や「家電」になると実際にどのように節約するかという部分でなかなか難しい状況があるのも事実だと思います。
すでにエコキュートなどエコ対策された給湯器はありますが、今後は、たとえば太陽光発電を利用した給湯器の開発がさらに進むことにより、よりエコな給湯器などもでてくると思いますが、やはり結果をだすためには私達のライフスタイルによる改善や調整の影響が大きいでしょう。
給湯器のスイッチをまめに切る、入浴のしかたやシャワーの浴び方、水洗金具のレバーハンドルの使い方・・じつに日常生活の細かいことばかりなのですが、しかし、一人一人が環境のために意識した暮らしを実現することで大きな結果を生みだすことになるそうですので、便利なモノを使いつつムダをなくすことを意識した、「生活のハイブリッド化」をすすめるしかないのだと思います。
●日常をお伝えするブログ酒井正人DesignDiary
このコラムの執筆専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
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