- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
山近さんとの出逢いは、2001年、本屋に始まります。
当時、私は会社で人事の仕事をしていました。
新卒の大学生を採用するにあたり、人事としての心構えやノウハウを学ぼうと、本屋で人事関係のコーナーを見ていたのです。
そこで目に留まったのが『内定の達人』という一冊の本。
著者は山近義幸さんでした。
〔後で知ったことですが、この『内定の達人』は毎年シリーズで出版されていて、山近さんは出版のみならず全国の大学を講演して回っている、就職学生や人事担当者の間では、ちょっとした有名人でした〕
学生が面接にパスするためのマニュアル本だとばかり思って買ったのですが、中身を読んでみてビックリ!!
そこに書かれていた内容は、若者に対する生き方の示唆でした。現代日本の若者を憂い、成長を願う魂の叫びのような熱いメッセージだったのです。
「えっ?日本にこんな暑苦しい、本気の大人がいたのーーー?」というのが私の感想です。
山近さんはとてもオープンな方で、著書にはご自身のメールアドレスも公開されていました。
そこで早速、私は一読者として感想のメールを送ってみたのです。
すると、「感謝」という二文字の返信がきました。
多忙な方が、こうして見ず知らずの読者の私に、返信をくださるだけでも有難いと、もう一度お礼のメールを送りました。
すると、また「感謝」という二文字の返信がきました。
続けて、私自身が日本の若者や教育に関して感じていることをメールに書いて送ったところ、今度は「一度、お会いしましょうか?」という有難いオファーをいただいたのです。
私はこの時、ファンがあこがれのスターにでも会えるような夢見心地で待ち合わせ場所に出向いたことを覚えています。
〔本を読んだ印象と実物の第一印象はかなり違っていましたが・・・笑〕
その後、山近さんはベンチャー企業の社長達を対象にした「ベンチャービジネス協議会」という経営者の会を立ち上げ、私を理事として招いてくださいました。
また、全国の大学生を対象にした「ビジネスエグゼクティブプログラム」という教育システムを立ち上げた時には、最初のコメンテーターとしてお手伝いさせていただきました。
これらの活動は、今でも続いています。
そして、今では山近さんとはすっかり親友・・・というか、同志のような関係でお付き合いが続いているのです。
これ以外にも、きっかけは「本」で、「著者と読者」という関係から、その後、友人や仕事仲間へと関係が発展していったケースはいくつもあります。
まずは感銘した本に出会った時に、著者へ感謝と感想のメール(または手紙)を出してみるところから始めてはどうでしょうか。