- 前田 紳詞
- 代表取締役
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
ビックリしたライブドア株の配当金
ホリエモンで有名なライブドアのことを覚えていますか?
上場廃止になる寸前、私はライブドアの株を底値で購入しました。
なぜなら
1)財務内容から判断するとかなりの割安株価である。
2)保有する子会社が実力のある会社であり将来に期待できる。
3)次期経営陣がしっかりしており企業再生に期待できる。
4)今後、ライブドア事件がどうなっていくか? 見ていきたかった。
からでした。
ずっとこれまでライブドアがどうなるか見てきました。
手元にはライブドアの株券があります。
今、怒りを感じています。
今回、高額な配当金が送られてきました。
1株あたり6500円です。おかげで投資金額の半分近くが配当金で戻ってきました。
人からは”儲かったね”と言われそうですが、私は落胆しています。
ハゲタカファンドとはこういうものだ!
と実感しました。
株式投資をする理由
私が株式投資をするのは
★会社は仕事を通じてよりよい社会を作ることに貢献している。
★中小のこれから伸びる会社に株式投資をすることで社会形成に役立てれる。
と考えているからです。
企業業績を調べた「ファンダメンタルズ投資」や株価の値動きを調べた「テクニカル分析」を重視しないで、企業の経営方針やマネジメントの仕方、事業の内容を判断して株式投資をするのは、新しい企業が社会を変えていくと期待して、株式投資をしています。
ライブドアも以上の理由から投資をしました。
しかし、この期待は全て裏切られました。
ライブドア1300億円の現金資産、山分けがスタート
ライブドアには1300億円もの埋蔵金があります。最終的にライブドアの株を買い占めたのは投資ファンドと呼ばれる人たちです。
最初は再建を述べていましたが、ここ何年間、解体に向けて動いていました。
再建を考えていた経営陣を追放し、子会社はどんどん連結から外していき、役員は赤字業績にも関わらず5000万円以上の報酬を得ています。
今決算でも赤字を計上しながら1株あたり6500円の配当を株主総会で決定して680億円もの現金を山分けしています。(株主の多くが投資ファンド)
正にハゲタカの手法です。
これでライブドアの再生は無くなりました。
アメリカにおける異常なシステム
人のドン欲さが社会を狂わせます。サブプライム問題はその典型です。
AIG破綻の原因となったCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という異常なシステムがまだ動いています。
分かりやすく言えば、企業の倒産に対する保険制度です。
CDSを保有している投資家は企業が倒産することを願います。潰れることで保険金が入ってくるからです。
GMが破綻することを願う投資家の人たちがいました。なぜなら儲かるからです。
企業が潰れることを願う社会
これは異常です。異常な社会はいずれ破綻します。
しかし異常な社会はまだ続いています。
私たちは ”価値観” について再考する必要があるのではないでしょうか?