重いコスト負担「社会保険料」 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

後藤 義弘
代表取締役
社会保険労務士

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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重いコスト負担「社会保険料」

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Q&A番外編 社会保険
【関連Q&A】 損益計算書
http://profile.ne.jp/pf/ysc-kaigyou/qa/detail/1855

事業を始めるにあたり社会保険料負担が事業運営上コストに占める割合・損益に与えるインパクトがいかに大きいか、についてあまりピンとこないのではないでしょうか。 上Q&Aでは事業計画作成時の損益計算書に織込むべきコストとしてこの「社会保険料」という費目がもれがちで事業計画に支障が出るというご指摘をさせていただいたところです。

一般に社会保険料は給与額に応じ会社と従業員がほぼ半分ずつ負担しあいます。 その会社負担の割合ですが現時点では概ね・・・ 

  給与額 × 14%

とここではアバウトに把握しておくことにしましょう。(40歳以上に加入義務のある介護保険を含んでいます) そうすると例えば年間の労務費の額が1億円の会社の社会保険料会社負担額は年間

  1億円 × 14% = 14百万円

と相当な額になります。 ここで上のQ&Aのように損益計算書を下のとおり作成した際社会保険料の経費算入がもれていた場合(左)   [ 単位:百万円 ]

  売上    200 / 200
  労務費  100 / 100
  他経費   90 / 104 (算入もれ 14) 
  損益   +10 / -4

と正しく算入された(右)と比べてみると、実に「黒字」「赤字」が逆転してしまうほどの効果を伴います。 この例でいくと対売上でみても実に7%にものぼりそのインパクトの大きさが伺え、各企業がこのコスト負担を回避したい衝動に駆られるのがおわかりいただけるでしょう。

(次回は社会保険料の負担回避方法について)


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