- 本橋 信次
- エフアンドエムネット株式会社 代表取締役社長
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
概要
教育とコミュニケーション、これらはとても重要で依存度の高い関係にあります。
学校は本来、集合教育の場であり、それを補うものとしてeラーニングが利用されています。
企業での集合教育は代替手段があれば極力そちらに切り替えたいものであり、その手段としてeラーニングが利用されてきました。
しかし、従来のeラーニングでは集合教育の代わりになれる比率は、そう高くはなく、その原因はコミュニケーションだと推察されます。
集合教育の最大のメリットはフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーション。
実際に面識のある人から生の声で教わり、その場で質問し、同じように受講する他の人の意見を聞いたりする。
これらのことが教育には非常に大事であるということは誰しもが理解できることではないでしょうか。
ところが、従来のeラーニングにはこういったコミュニケーションの機能が無かったため、集合教育の代わりにはなれなかったのでしょう。
では、従来のeラーニングにコミュニケーション機能を付加すれば、集合教育のより多くの部分を置き換え、場合によっては集合教育ではできない、より効果の高いものになるのではないでしょうか。
そしてこれが新しいeラーニングの形態です。
eラーニングのレベル
eラーニングは次のように3つの段階に分類できます。
1.一方的に与えるだけの教育
コンテンツ(文字、画像、音声、動画)を提供するだけ
2.1対1の教育
コンテンツ提供した結果を教育担当者が把握
3.N対Nの教育(新しいeラーニングの形態)
複数の教育担当者と複数の受講者が共通の場で学習し、お互いに教え合い、同時に学び合うことができるもの
この3のレベルを実現する手段として、SNS機能の活用が考えられます。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)はネットワーク上の多くの人がコミュニケーションを行うことを支援するものですが、これと従来のeラーニングを融合することで、『N対Nの教育』を実現させようというものです。
『N対Nの教育』に必要な要件
『N対Nの教育』にはいくつかの要件があり、列挙すると次のようになります。
・意見を出し合う
・発言履歴が見られる
・受講者を限定できる
・ユーザが「教える側」にも「教わる側」にも成れる
・教育コンテンツを履修できる
・教育コンテンツを作成できる
・履修計画を作れる
・履修履歴が見られる
・理解度を把握できる
・発言を促す
・不適当な発言を抑制する
概ねこのようになるのではないでしょうか。
これをご覧にになればお分かりいただけると思いますが、単にSNSを教育目的で使うだけでは不十分だということです。
確かにSNSは個人の自由な発言を促し、それを共有することに役立ちますが、いつどのような発言をするかを個人に依存する度合が強すぎます。
企業や学校が教育目的で利用するためには、望ましい発言を促し、望ましくない発言を抑制する必要があるのではないでしょうか。
『仕事の道場』について
当社がご提供する 『仕事の道場』 は有益な情報を集め、それを共有するために必要な機能を備えています。
単なるeラーニングでもない、単なるコミュニケーションツールでもない。
eラーニングとコミュニケーションツールを融合させ、さらに発展させたものです。
今まで出来なかった「新しい教育の場」、「新しい人材育成の場」が実現します。
『仕事の道場』の詳細な機能と活用方法については次のコラムでご紹介します。
次回も宜しくお願いします。