マンションリフォーム 共用部の養生範囲と方法 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

各務 謙司
カガミ建築計画 建築家
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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マンションリフォーム 共用部の養生範囲と方法

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マンションリノベーション 高級マンションリノベーション_白金台
高級マンションであればあるほど、
リフォーム・''リノベーション''工事をする際の、
共用部分の養生の条件が厳しくなります。

大規模リフォーム初体験のマンション


今回リノベーションをすることになった、
白金台の高級マンションは、まだ築5年のマンションです。

したがって、壁紙を貼りなおす程度のリフォームはありましたが、
今回計画しているような、大規模のリノベーションは、
マンションの管理事務所にとっては、
初めての体験となるようです。

管理会社では、沢山のマンションを担当しており、
その中で大規模リフォームの経験も豊富にあるので、
工事先だって、管理会社、''管理事務所スタッフ''、
工務店と''設計''の四者で、''リフォームのルール''、
共用部の養生範囲と方法を確認することになりました。

養生範囲


マンション竣工時に、管理事務所が作った、
引越し用の「荷物搬入時の注意点」という書類をベースに、
四者で打合せを致しました。

養生範囲は
・道路からマンションピロティー
正面玄関から、''受付''前を通って、''ロビー''
廊下を経て''エレベーターホール''
エレベーター内
・工事階のエレベーターホールから当該部屋までの廊下
となりました。

地下駐車場を使うものだと考えていましたが、
1階ロビーを通る経路を使うことになりました。

距離は長くなりますが、''段差''がなくなるので、
搬出入は容易になりそうです。

養生方法


養生方法は細かく指定されました。
ピロティーの石床は、硬質アクリルシート敷き
・台車を使う箇所は、1800幅のビニールシートの上に、
 900幅の硬質アクリルシート敷き
・エレベーター内部は、床は管理室の養生マット敷き、
 四周の壁は清潔なアクリルシート張り(天井と扉は除く)
・当該階の廊下の絨毯床も、清潔なアクリルシート敷き
・共用部分の自動扉は、プラスチックダンボール(プラダン)で養生

更に、テープの跡を残してはいけないので、
養生をテープ留めすることも禁止となりました。

重石を置くか、養生同士をビニールテープで繋ぐか、
養生するものにピッタリの形の養生セットを作るか、
色々と工夫が必要になりそうです。

色々と厳しく、難しく、面倒な面もありますが、
これからは、こういったことをきちんとすることで、
よりお客様と''マンション住人の方々''、
そして管理会社の信頼を得ることができるだろうと、
工務店と良く話して、納得して貰うことができました。

これらを踏まえて、いよいよ来週から工事開始です!



完成後の様子はこちらをご覧ください。
マンションリノベーション_白金台


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