相関の強さは、「相関係数」でわかる3 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

林原 安徳
有限会社 ソルブ 代表取締役
経営コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月17日更新

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相関の強さは、「相関係数」でわかる3

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通行量を気にしすぎると失敗する
相関係数の扱いには特に注意しなければならない点がいくつかあります。

まず、データの数です。
これは多ければ多いほど良いのですが、最低でも30以上は必要です。
相関係数を出すという計算自体はデータが3個あればできるものです。
しかし、一般的には、相関係数はデータが少ないほど意味がないものだと思ってください。

ひとまず30。
これでも、相関係数が0.5以上あるのなら、「まずまず因果関係がありそうだ」と解釈しても良いでしょう。

もう一つ、相関係数に関して大事な点があります。
それは、「常識を働かせること」です。
どういうことかというと、「その因果関係は常識的にあり得ることなのか」を見抜くことです。

今までの話と矛盾するように聞こえるかもしれませんが、相関係数は実は、「因果関係があるかどうか」は示していないのです。
正確には「因果関係があるとしたら、その強さは○○です」と言っているに過ぎません。
因果関係があるかどうかは、それを分析する人の判断次第なのです。

たとえば、一方のデータとして「人の体重」、もう一方のデータとして「その人の身長」を用いたとしましょう。
十分サンプル数が多ければ、どんな場合も相関は0.9を超えるでしょう。
しかし、だからと言って、体重と身長の間に、因果関係は「ありません」。
つまり、「体重が増えると、身長が伸びる」という因果関係も、その逆の因果関係もありません。
体重も身長も、どちらかが原因で、どちらかが結果という関係ではないのです。
身長を伸ばしたいからといって、体重を増やせばよいことにもならなければ、その逆も成り立たないのは明白です。

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