30代からのスキルなし転職

講演・雑誌掲載など 2009-05-22 01:44

先日雑誌の取材を受けました。
テーマは「30代からのスキルなし転職」
〜　資格ない・専門スキルない・若くもない・・・
ないないづくしでも転職できる？　〜

キャリアカウンセリングをしていてもよく耳にすることです。
「私、これといった資格がありません・・。
特別なスキルもないし・・・。
どうすればいいんでしょうか・・・。」

でも、資格があるからといって
必ず転職できるわけではありません。
資格をとったあとに、実務経験がなければ
「よし」とされないケースもあります。

会計士や税理士のように資格が必要な職務も
ありますが、資格がなくても、スキルがなくても
転職はできます！

それは、企業は「資格」や「スキル」だけで
判断していないからです。
もちろん「資格」やマッチした「スキル」があれば
尚よしですが、大抵は応募者、その人自身を見ています。

企業が求めている人は、
資格やスキルよりも

「この人に働いてもらいたい」
「この人と一緒に働きたい」
「この人に仕事を任せたい」
「この人なら信頼できる」

こんな人です。
この「人」とは、
「基本的なことがきちんとできる人」です。
「基本的なことができること」は、
「基本の徹底」ができること。

たとえば、
・「おはよう」「こんにちは」「お先に失礼します」などの
挨拶をしている
・待ち合わせの5分前には到着している
・提出期日を厳守している
・主体的に仕事に取り組んでいる
などなど、

ごく当たり前のこと。
基本的なことは、100%できて当たり前。
95%よくても、ちょっと手を抜いたらダメ。
簡単なことのようで、完璧にするのは
とても大変なことです。

「できる」「できない」ではなくて、
「やっていない」だけ。

人間は誰でも「やっている」つもりでも
「できていない」ことが多いものです。

そんなこと、面接だけでわからないのでは？
と思うかもしれませんね。
いやいや、そんなことはありませんよ。
人のクセとは恐ろしいものです。
ちょっとしたことや、ちょっとした場面で
出てしまうのです。

即席でとりつくろっても、すぐにバレちゃいます。
意識をして、日々の行動を変えないと
なかなか身につきません。

先日ある大学の就職講座で講演をした際に、
「基本的な質問10問」をやりました。
全問ＹＥＳ、つまり「基本の徹底」ができている人は、

400名中、なんと1名だけ・・。
みんなから拍手をうけてました。（笑）

「基本の徹底」ができている人は、
会社で経験を積むことで
しっかりスキルをつけることができます。
上司やまわりの人は、
きちんと仕事をしている人を見逃したりしません。
そのうちに一段上の仕事を任せられるようになり、
自然と仕事の幅も拡がります。
そして、キャリアアップも夢ではありません。

就職・転職のために、有利だからと
焦って「資格取得」に走るのではなく、
まずはその前に
しっかりと「基本的なことができること」、
「基本の徹底」が大事です。

「基本的なことができているかどうか？」
ぜひみなさんも一度振りかえってみてくださいね。

記事の詳細は、
OLマニュアル6月号（5/25発行）をご覧ください！
就職活動に関しても書いています。
http://www.kens-p.co.jp/info/olmanual.html

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