柴田礼子先生の「ぴあのとあそぼう ぐう」 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

藤 拓弘
リーラムジカ 代表
経営コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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柴田礼子先生の「ぴあのとあそぼう ぐう」

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ピアノ教本について 子どもの導入教材
今回取り上げる教材は、素晴らしい教材を提供してくださっている、
柴田礼子先生の『ぴあのとあそぼう(全3冊)』です。


「ぴあのとあそぼう」シリーズは、「ぴあのとあそぼう・ぐう」
「ぴあのとあそぼう・ちょき」そして、「ぴあのとあそぼう・ぱあ」の全3巻で成っています。


こどもとつくるピアノ教材


この教材は、子どもたちがピアノで遊び、想像力を膨らませることで完成される、
と柴田先生はおっしゃいます。

また柴田先生は、この教材によって子どもだけでなく大人も楽しい発見ができ、
一緒に音や遊びを共有できる、としています。



8つのキーワード


この教材では、遊びながら学習していく過程で大切にしたいポイントを8つ挙げています。


見る(視覚的に理解する)


聴く(音の違いを聞き分ける)


感じる(自分の音や環境を感じる)


弾く(自分の気持ちを表す)


歌う(声の出し方、音程を覚える)


動く(身体を動かして音楽を感じる)


触る(鍵盤に触ったりスキンシップする)


描く(イメージを絵などで描いたりする)




このことは、普段のピアノレッスンでも非常に大切な要素ですよね。

この「ぴあのとあそぼう」では、遊んでいるようでこれだけの音楽のエッセンスを
学べるところが秀逸ではないか、と思います。



子どもたちの「ピアノへの興味」を引き出す教材


この教本は「ピアノ」という楽器で遊ぶことで、表現や様々な奏法を学び、
さらに音楽やピアノへの興味を最大限に引き出すことに特化しています。


圧巻なのは、単なる遊びに終始せず「五感」を使って遊ぶことで、
子どもたちの「感覚」にうったえることに成功していることです。


ピアノの下にもぐったり、ピンポン玉やマレットを使った内部奏法などで、
ピアノで徹底的に遊ぶことで、楽器そのものを深く知ることができます。


また、動物になったつもりでいろいろな奏法を試みたり、
「ド」の音を使って、言葉のリズムを弾かせたりすることで、

「ピアノってこんなことができるんだ!」

という驚きや発見にまで昇華させることに成功しています。



面白いのは「ブラッキーズ」と呼ばれる黒鍵キャラクターです。

子どもにとっては、白鍵よりも黒鍵のほうが弾きやすい、ということに
着目して、いろんなリズムや伴奏、そして最後には曲作りにまで
発展させているところは素晴らしいと思います。


この教本は、まさに柴田先生のアイデアの集大成。


ここまでピアノという楽器を使って、深くそして、楽しく「遊ぶ」ことが
できる教本は、いまだかつてなかったのでは、と思います。


ただし「遊び」の中でもちゃんとした礼儀やルールがあるのだ、
ということを、きちんと子どもたちに教えています。


この「ぴあのとあそぼう」シリーズは、柴田先生のピアノ教育に対する
熱い思いと、子どもを愛する心に溢れた教本である、と思います。



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