力量不足の部下にこそ、やる気の増す依頼の仕方を! - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

臼井 優樹
株式会社ユザック 専務取締役 サポート事業部門長
パーソナルコーチ

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対象:人材育成

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力量不足の部下にこそ、やる気の増す依頼の仕方を!

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リーダーシップ 賢者の法則 タブー
こんにちは。パーソナルコーチの臼井優樹です。

 「お前しかいないのか?しょうがない。じゃあこれやっておいて。」
 「あ、はい・・。」

 先日、ある店舗でこんなやり取りを目撃しました。
 その人の存在ごとの完全否定!
 モチベーションもあったものではありません。

 以前、ミスをしたことがあるのかもしれませんが、そんな言われ方
をしたら、通常ならミスしないところでも緊張してミスしてしまいそう
です。良くない循環ですね。

 キツイ言い方をした人は、見たところ、店舗の中ではリーダーと呼
ばれる層にいるのでしょう。完全に見下して命令していました。
リーダーシップ以前の問題かもしれません。

 「いつもこうなら大変だなぁ。」と感じてしまいました。

 その他、「あいつには無理だ」「君には荷が重いね」など、やる気の
芽を摘むような言い方をする人は少なくないようです。

 このように配慮の足りない人たちは、もしかしたら、さらに上の人た
ちに、そんな心無い言われ方をして仕事をしてきたのかもしれません。
間違ったパワーマネジメントをされ続けてマヒしてしまったのでしょうか。


 実際に仕事のハードルが高く、経験や知識、スキルが必要な場合
でも、挑戦しなくてはならない新人さんもいることでしょう。そんな時に、

 A)「お前には無理だけど、やるだけやりな!」 と言うか、
 B)「ちょっと大変かもしれないが、頑張ってくれないか?フォロー
   はするから」

 と言うかでは、大きく違います。

 A)「まだまだお前に任せるわけにはいかない!」 と斬って捨てるか、
 B)「まずは、この部分をお願いしてもいいかな?」

 と一部分を任せるかは、大きな違いなのです。上司のセンスがモロ
に出ます。

 Bは、部下の気持ちに配慮しながらも、部下の能力を見極めている
ことが伝わる言い方をしています。部下の力量に合わせた仕事を依頼
したいことが伝わるのです。

 AとBでは、部下のやる気は全く違ってきます。

 それだけでなく、上司に対する信頼感、距離感も大きく変わってくる
ことでしょう。

 もし、Aのような受け答えをしてしまっていると感じた場合、是非、
肯定的な表現であるBのような受け答えを目指してもらえればと思い
ます。

 それができれば、上司やリーダー自身が、通常の業績のほかに、部
下との気持ちの良いコミュニケーションと、厚い信頼という素晴らしい成
果を手に入れることができることでしょう。


今日のポイント


「力量が不足している部下にこそ、やる気の増す依頼の仕方をしよう!」

 能力不足を突きつけるような直球の表現はやめましょう。
 一部分からでも、期待をこめて依頼する方針を採れば、もしかした
ら能力を超えた結果を残してくれるかもしれません。

 何より、やる気と上司への信頼が違ってくるのです。そんな部下が
いずれ、大きな結果と共に上司の右腕となってくれるのです。

 みなさんは、部下にどんな依頼の仕方をしていますか?そして、ど
んな依頼の仕方がしたいですか?

 配慮に欠けた物言いをする上司。手ごわいわからず屋さんですね。
そんな上司に困っているあなたに、こんな本はいかがですか?


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