お口に金属の詰め物が入っていると電流が流れると聞いたんですが・・・
という質問がありました。
答えは『YES』です。ただし、普通に過ごしている場合はそれほど気にすることはありません。
ある特定の条件を満たした時にお口の中に電流が流れます。
その条件とは
『異種金属が唾液を介して接触した場合』
です。
(; ̄ー ̄)...ン?・・・・・????これだけじゃ意味わかりませんよね。
もうちょっと分かりやすく説明すると、
アルミホイルやチョコの銀紙、金属製のスプーンなどを噛んでしまった時に『キーーーーン』となることありますよね?それです!!
この場合は、お口にある金属の詰め物とアルミホイル等のお口に入った金属が接触することによって微弱の電流が流れているのです。
こういった微弱電流を
『ガルバニー電流』
といいます。
この現象、お口の中に金属の詰め物が入っていない人では起こりません。
『虫歯がない』とか『プラスチックやセラミックの詰め物しかない』人はこのキーーンという思いをすることはありません。
この電流が流れる仕組みは「イオン化傾向の差」によって起こり、仕組みは電池と同じです。
ですから陰極となった金属は
『イオン化された金属が溶け出す』
ことになりますので、金属の腐食を起こしたり、金属アレルギーの原因になったりします。
金属の味がするっていうのもこのせいです。
まぁ、アルミホイルを噛んで時々「キーン」となるだけでしたら気にすることはありませんが、上下の咬み合う歯に異種の金属(卑金属の『銀』と貴金属の『金』だとか)が入っている場合は容易に電流が流れ、金属が溶け出すことになってしまいますので、できたら
『お口の中は同一の金属で統一する』
『セラミックなどの非金属を使用する』
なんてことを考えてもいいですね。
千葉県松戸市 歯科 むつみデンタルクリニック
歯HOO!ブログ〜松戸市の歯医者さん
このコラムの執筆専門家
- 倉田 友宏
- (長野県 / 歯科医師)
- 倉田歯科医院 院長
長野県でインプラント治療を中心にお口の健康をサポート
虫歯・歯周病治療からインプラント、レーザー治療、メタルフリーの審美治療まで幅広い治療で患者様に多様な選択肢をご提供しています。2014年からは地元の長野県でお口の健康をサポート。健康な歯を長く使っていただくため、予防に力を入れています。
0265-76-1610
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