- 松林 宏治
- 株式会社共生エアテクノ 代表取締役/におい刑事(デカ)
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
ご紹介しているコラム。そろそろ具体的なご紹介に入っていきましょう。
臭気判定士の役割・・
ずばり、嗅覚測定のオペレーター役です。
特段、嗅覚が人より優れているわけでもなく、
においのオタッキーが趣味でやっている仕事でもありません。
環境省の悪臭防止法に定められた、においの単位を出す方法。
それを三点比較式臭袋法と言いますが、
臭気判定士はそのオペレーター役が出来る資格なんです。
三点比較式臭袋法とは・・
臭気判定士が現場で測定したい空気(悪臭)を、
無臭袋と言われる特殊な袋に採取してきます。
そして、においの無い部屋にその袋を持ち込み、
6人以上のパネラーと呼ばれる試験員にテストして貰うのです。
試験方法は、3つの袋(1番・2番・3番と番号附記)のうち、
臭気判定士が任意の1つだけに採取してきた臭気を入れます。
それをパネラーに嗅いで当てていただきます。
当たれば、さらに薄めた臭気を入れます。
そして全員が当たらなくなるまで、繰り返していくのです。
臭気判定士の腕とは・・
三点比較式臭袋法は、上記のように人の嗅覚で検査します。
なので、例えばいきなり薄すぎるにおいを嗅いで貰うと、
6人全員が外してしまう可能性があります。
かといって、強すぎる臭気を嗅いで貰うと、
嗅覚が麻痺してしまう可能性もあります。
なので、最初、スタートの濃度を作成する時が、
臭気判定士の腕の見せどころです。
パネラーの嗅覚で左右されちゃうの?
そうなんです。基本的には6人のパネラー次第で
臭気指数(臭気濃度)が算出されてしまいます。
ただ、個人的に体調が優れないとか、得意不得意なにおいが
ある事も否めません。
なので、上下カットといいまして、最初に外した方と
最後まで残った方は計算から除いてしまいます。
ただ、最初に外した方が分かってしまうと、
そのパネラーさんは不安を抱く可能性があります。
「私の嗅覚はおかしいのかしら・・」と。
なので臭気判定士は、気を遣います。
基本的に、最初に外したパネラーさんにも、
次に誰かが外すまでは嗅いでいただくのです。
これにより、心理的な嗅覚疲労を防止しています。
以上、簡単にでしたが、
臭気判定士の本来の役割・・
三点比較式臭袋法のオペレーター役について
ご説明させていただきました。
におい刑事のにおい110番でも
ブログを書いております。
http://ameblo.jp/nioideka/
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