- 松林 宏治
- 株式会社共生エアテクノ 代表取締役/におい刑事(デカ)
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
臭気判定士・・国家資格です。
臭気判定士とは、環境省管轄の国家資格です。
悪臭分野に於ける唯一の国家資格です。
臭気判定士・・いつからいるの?
国家資格としては1996年に誕生しました。
現在は約3000人が臭気判定士の資格を保有していると言われています。
臭気判定士試験は難しい・・嗅覚試験がある?
臭気判定士になるためには、満18歳以上で正常な嗅覚を有している必要があります。
1次試験は筆記試験、2次試験で嗅覚検査があります。
合格率は、1次試験で40%程度、2次試験で90%以上と、
国家試験の中では比較的、合格率は高いと思います。
臭気判定士・・定期的な更新はあるの?
臭気判定士は、正常な嗅覚(鋭敏な嗅覚ではない!)を有している必要があります。
なので5年ごとに、嗅覚試験のみ検査があります。
例えばにおい刑事は、臭気判定士No.2455Aですが、
これが5年ごとの更新をすると、末尾のアルファベットが、B→C→D・・
と更新されていきます。
ちなみに最古参の臭気判定士は、国家資格になる前からの保有者組でして、
今年の嗅覚試験で、Dが誕生しています。
臭気判定士の試験・・もう少し詳しく!
臭気判定士の試験は、年に1回です。毎年、11月に筆記試験があります。
それにパスすると、嗅覚測定機関で、それぞれ嗅覚試験の申し込みをします。
そして嗅覚試験に合格すると、無事に臭気判定士です。
臭気判定士の筆記試験とは・・
5つの分野から出題されます。
過去では、総合で70%以上、分野ごとの足きり35%で
オールマークシートです。
悪臭防止法、嗅覚概論、分析(統計学)、測定実務、測定知識
といったあたりです。
臭気判定士の嗅覚試験とは・・
5種類の基準臭というのがあります。
イソ吉草酸
スカトール
β−フェニルエチルアルコール
γ−ウンデカラクトン
メチルシクロペンテノロン
です。
これらを用意された5本の試験紙のうち、2本ににおいが附着されます。
その2本をかぎ当てられれば正解です。
この2/5×5種類をパスすれば、無事合格というわけです。
次回は、臭気判定士の実務に迫っていきましょう。