- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:ITコンサルティング
平均
「平均顔」という言葉をご存じだろうか。さまざま顔を“平均”すると整った顔になるそうだ。なぜかというと、例えば「目の離れた顔」と「目のよった顔」の中間が「目の感覚がちょうど良い顔」になるように、平均すると「整った顔」「きれいな顔」と思われる顔になるらしい。特徴の薄い顔ではあるが。
絵をお見せできないのが残念だが、詳しくは「平均顔」で検索してほしい。
「データ」の中でも、最もポピュラーといえる指標が「平均(値)」である。テストの平均点という形で、物心付いた頃から多くの日本人が刷り込まれてきた感覚だ。「顔」まで平均することを考えれば、いかに日本人が「平均」が好きかおわかりになるだろう。
例えば、
A君:95点
B君:15点
C君:20点
D君:30点
E君:25点
と言うテスト結果の場合、
(95+15+20+30+25)÷5=37
つまり平均点は37点となる。
「当たり前のことをもったいぶって説明するな」とお怒りの方は、ちょっと冷静になってもう一度5人の点数を見ていただきたい。そう、A君のおかげで5人の平均点は跳ね上がり、B、C、D、E君の4人が“赤点”になるという異常事態が起きているのである。上の例だと、A君を除いた平均は、(15+20+30+25)÷4=22.5点になる。A君は実に14.5点も平均点を引き上げたのである。平均を信じて平均点40点にする授業をすれば、A君は退屈し、残り全員は落ちこぼれる最悪の事態になるかもしれない。
アクセス解析