- 安藤 美樹
- 有限会社安藤美樹建築事務所 取締役
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
東京都HI邸(木造2階建て):狭小住宅を快適な家に!!
狭小な土地(80平米)です。
法律上の面積に算入しなくても良い用途を造る事で、
より広く快適に過ごせるように御提案しました。
建てられる面積は、地域ごとで決められています。
HIさんの地域は、高さ制限も厳しい地域で、法律上建てられる面積は
78平米(23坪)です。
家族4人(ご夫婦+子供2人)がより快適に過ごせるように、
以下の事を提案しました。
法律上、面積を算入しなくてもよい用途があります。
HI邸では大きいテラス・床下収納室・ロフト
(これらは算入しなくても良い用途です。)
を御提案し、実際の家の面積を大きくしました。
合計+18.8畳の広さup!!
・大きなテラス(6.8畳) :2階リビングと、つなげるように大きなテラス
(床がスノコ)を造りました。
大変使い勝手が良いです。
・床下収納室(2畳) :1階の床下に収納室を設けました。
かなり収納出来ます。
・ロフト(10畳):2階のリビングとロフトは一体となった空間。
とても開放的で、
明るく風通しの良い場所で大変快適です。
上記の項目を御提案するには、幾つかの技術的根拠や提案をしました。
これが、建物が建った後、快適に過ごせる大きな理由になります。
1、地盤が良好で、地下水位が深いです。
→結露の心配のない地盤で、
本当は地下室も作るのに適した場所なのです。
ただ、建設費の理由で、床下収納室にしました。
2、実は、当初HIさんより、免震構造(=基礎部分に、ローラーや積層ゴムなど
の装置を入れて、地震の揺れを低減するように設計する工法。)
というご要望がありました。
ですが、免震の場合、地震が発生したとき、
上部の建物自体が数10cm動く可能性があるため、
敷地内で、建物の廻りに余裕がないため、相応しくなかったのです。
ですので、制震構造(=地震による建物の振動を制御する、特別な装置や
機構が組み込まれている工法)か、
耐震構造(材料の強度によって地震に耐えるように設計する工法)
ということになります。
2階がロフトのある大きな吹き抜けで開放性のある空間でした
ので、制震構造を御提案しました。
これにより、かなり開放的な空間ですが、
揺れにくい家が成立する事になります。
3、大きな吹き抜け空間ですので、高断熱化しました。
屋根と壁をセルローズファイバーを吹き込む工法を採用。
断熱性が高く、夏涼しく冬暖かいです。とても効きが良いです。
住まわれてから、HIさんより、「とても快適に過ごしています」というお言葉を頂いております。
***建物データ
木造2階建 べた基礎
敷地面積 80.03平米
用途地域 第1種低層住居専用地域 建ぺい率50% 容積率100%かつ
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有)安藤建築事務所 一級建築士事務所
安藤美樹 川原由也
メール:nk5m-andu@asahi-net.or.jp 東京都豊島区南池袋2-35-10 tel03-3985-3638
本気で家を建てる人のためのホームページhttp://www.mmjp.or.jp/honki ただ今、訪問者125万人突破!!応援ありがとうございます。
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前面道路x0.4
家族構成 夫婦 + 子供2人
プラン概要 1階 玄関 玄関ホール 納戸・寝室 子供室 バスルーム 洗面脱衣・WC
2階 LDK・大きなテラス WC・ロフト
床面積 1階 38.09平米 2階 39.7平米 テラス11.18平米 ロフト平米