- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:コーチング
草食系男子を攻略したい貴女へ
恋愛セラピストあづまです。こんにちは。
今日は前回の続きです。
草食系男子が目の前に現れてしまう原因(続き)
3.相手が、あなたに欠けている役割を無意識に補っている
これは、心理学でも比較的新しい考え方ですが、人が二人以上集まると、お互いに相手に欠けている役割担い合い、補い合うようになる、という現象があります。たとえばあなたが、「自分がどんどん話すので相手の話をじっと聴くことができない人」だったとすると、あなたと相手の間には「話を聴く人」という役割が足りなくなります。すると自然に相手が聞き役を担うようになるのです。
イニシアチブを取って、リードして、責任を持って決定する、というような役割を男性に期待しているのに頼りない男性ばかりだと感じるあなたの場合、イニシアチブを取ってもらう側、リードされる側、相手にゆだねる側、という役割をあなたが嫌っていて、無意識のうちに相手にイニシアチブを取らせないようにしていることが、本当の原因かもしれません。
何もせず、相手の意思に任せ、待ってみる。そういう行動が無理なく、焦りなく、穏やかな気持ちでできるように成長したとき、相手がイニシアチブを取ったり、リーダーシップを発揮したり、責任を持って決めごとをするという、言わば「空きポスト」ができるのです。
逆にあなたがそのポスト(地位)を占めている限り、あなたより元々気が弱いであろう草食系男子はそのポストに入ってくることができません。逆にあなたより気が強い人だったら、ケンカになりますよね?
まとめると、この原因の場合、あなたの周りには、草食の、受け身の役割しか空いていないということになります。自立した女性が陥りやすいパターンです。
4.実際に、男性がガツガツしなくてすむ状況がある
これは、草食系男子が多い理由としてよく言われることですが、私はあえて理由の最後の方に置きました。というのも、私自身が、相手(女性)によって積極的になるときと、消極的になるときがあると感じているからです。真性の草食系男子もいるとは思うのですが、女性側の要素で「草食系に見えている男子」も多いのではないかと思うからです。
さて、それを前提として、男性がガツガツしなくてすむ状況について考えてみます。
人間は、ネガティブな感情が強い、つまりストレスが多い状況ほど、その反動で快楽を求める衝動が強くなるようにできています。もちろん、ストレスも限度を超えると気力が失せてしまいますが。
家族も学業も仕事もそこそこ満たされていて、それ以上ガツガツしなくてすむ状況があれば、快楽を求める衝動はそれほど強くはならないと思います。また、10代は非常に強い性衝動を感じるものですが、30代ぐらいになると次第に性衝動そのものが弱くなって(枯れて)きます。
生身の女性がいなくても、AVを見ながらマスターベーションするなどして性欲を解消する手段も多いですから、ガツガツしなくてすむという状況は、確かに存在するのだと思います。
5.もっと怖れていることがある(お金、出世、女性etc.)
実は、人間は自分が一番怖れていることを避けるように行動しているものです。
表面的には「仕事が好き」と言っていても、本当はお金の心配がなかったらのんびり過ごしたいと考える人は多いものです。会社も仕事へのモチベーションを高める従業員管理の科学的方法を駆使していますから、いつのまにか「仕事が好き」と思わされてしまうこともあると思います(私がそうでした)。
女性に分かりやすく、女性のたとえで書きますが、★10代の頃は仲間はずれになることを【怖れて】、友だちと同じ話題が持てるよう、見るテレビ番組やファッション雑誌を合わせ、★仕事をするようになると、職場で周りから認められなくなることを【怖れて】、仕事に夢中になり、★気づくと出産年齢のリミットが【迫ってきて】いて、婚活に一生懸命になる、という行動パターンの女性は少なくありません。
もちろん、その時その時で、楽しいこともあり、ポジティブにとり組んでいることも色々あるわけですが、一番怖れていることを避けるように行動する、というのは人間の行動の根本をなしているものです。
草食系男子の場合は、お金の心配をしていたり、仕事面でちゃんとやっていけるかどうかの心配をしていたり、あるいは、恋愛をしたり、さらには結婚をしたときに相手の女性から自分のふがいなさを責められやしないかと心配していたりすることがあるかもしれません。
もちろん、このような心配は、自分で乗りこえなくてはならないものですが、知っておくと彼を理解する一助になるでしょう。
(続く) 次回は、対策編