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中小企業が資金的な余裕がない中での海外事業展開のやり方-2

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経営戦略 海外展開

皆様、

こんにちは。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

 

私は、8月18日に「中小企業の海外事業展開」についてのタイトルで、ブログ・コラムを書きました。その中で、下記文章を書いています。

「★海外展開を阻む3つの大きな壁

海外進出は中小企業にとって大きな成長の機会ですが、多くの企業が以下のような課題に直面しています。

2. 資金的な余裕がない

海外展開には、市場調査、現地法人の設立、拠点の確保、人材採用、プロモーション活動など、多額の初期投資が必要です。また、事業が軌道に乗るまでの運転資金も欠かせません。国内事業で手一杯の中小企業にとって、この資金的負担とリスクは非常に大きな障壁となります。」

 

前回(9月9日)のブログ・コラムでは、資金的な余裕がない場合への対応策として、段階的な投資」を行うことで、リスクとコストを抑えるやり方を説明しました。

 

今回のブログ・コラムでは、市場調査に焦点を当てて、低コストで実施するやり方を概説します。

次回のブログ・コラムで、海外へのプロモーション活動について概説します。前回のブログ・コラムでは、2回に分けて説明するとしていましたが、3回に分けて説明します。

 

市場調査

中小企業が海外市場調査を行うのは、単に調べることではありません。重要なことは、調べた結果により、自社商品が市場のニーズに合致し、競合商品との競争に打ち勝つことが確認できれば、即海外市場開拓の行動に結びつけることにあります。

 

中小企業が勝ち残るには、自ら市場調査を低コストで迅速に行い、その結果により海外市場開拓の行動につなげる必要があります。

このため、海外市場調査は、インターネット上に存在する2次データを活用して調査を行います。2次データとは、官公庁・民間団体・企業・調査機関・自冶体などが公表している統計資料、市場調査データや報告書、Webサイト上の文章情報などです。

多くの2次データは、Webサイト検索から入手可能です。その他、インターネット上には存在しない紙媒体(書籍、雑誌、専門書など)にも有用なデータや情報が存在します。

 

市場調査を効果的に行うため、事前に以下の事項について明確にする必要があります。

・調査目的

・仮説作成

・行動計画作成

 

(1)目的の明確化

市場調査を行う前に、調査の目的を明確にします。調査目的を明確にすることで、必要なデータを効率的に収集することができます。

調査目的を明確にする際には、以下の点を検討します。

・調査対象市場・顧客は何か

・調査したい内容は何か

・調査結果をどのように活用するのか、など

 

(2)仮説作成

調査目的を明確にすると共に仮説を作成します。仮説とは、調査によって検証したい事柄です。仮説を作成することで、調査の方向性を定めることができます。通常、仮説は3つくらい作成します。

仮説は、対象市場の有無、対象顧客のニーズ、自社商品の強み・特徴、競合商品との差別化・差異化などについて、断定的な形で作成します。

 

(3)仮説検証

仮説を検証するために、必要なデータを収集します。データを収集する際には、データの信頼性や最新性、粒度などに注意する必要があります。

データを収集したら、仮説と照らし合わせて検証します。検証の結果、仮説が正しいかどうかを判断します。

 

(4)行動計画作成

仮説検証の結果を踏まえて、行動計画を作成します。行動計画とは、調査結果を活用して、どのような行動をとるかを定めたものです。

 

(5) 海外情報・データの収集

海外市場・顧客を知るための情報・データの収集ステップは、以下の通りです。

1)各国概況をつかむ(社会、政治、経済状況など)

2)業界他社の動向をつかむ

3)自社事業に関する産業別・国別状況を把握する

4)潜在顧客を把握する

5)潜在顧客のニーズを把握する

6)競合先と競合商品、サービスを確認する

7)差異化が可能かどうか確認する

8)販路を探す

 

ここでは、1)各国概況をつかむ(社会、政治、経済状況など)の情報収集について説明します。他の部分は、具体的になりますので割愛します。

 

★各国概況をつかむ;世界各国の一般データ・基礎データ

データ元;;世界の統計 **/総務省統計局 統計研修所

https://www.stat.go.jp/data/sekai/index.html

 

「世界の統計」は、国際社会の実情や世界における我が国の位置付けなどについて、統計データを用いて正確にみることを目的に毎年編集されています。本書は、国際比較の観点から国際機関の提供している統計データを出典資料として、世界各国の人口、経済、社会、環境といった分野のデータを抽出し、約130の統計表にまとめられています。

 

★各国の経済、貿易投資動向

ジェトロ貿易投資報告**/ 62カ国・地域の経済、貿易

https://www.jetro.go.jp/world/gtir/

 

「ジェトロ世界貿易投資報告」は、世界全体と主要各国・地域の経済・貿易・直接投資動向を豊富なデータを用いて分析した年次レポートです。当該レポートは毎年発行されています。

 

上記概説文章がベンチャーや中小企業の海外事業展開の参考情報になれば幸いです。

 

よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A山本雅暁

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