住んでいる場所がどのような地域か把握しよう

弊社へのご相談内容の一つとして、

マイホーム購入にまつわるものがあります。「いくらの物件が無理なく買えるのか」「住宅ローンの返済に無理はないか」「頭金はいくら用意すべきか」といったご不安を、ライフプランのシミュレーションを通じてお客様とともに考えます。

希望のエリアをうかがうと、

「今の住まいに近いところ」「○○小学校の校区内」といったお声が多く聞かれます。私が最近始めた不動産調査の仕事では、土地や建物を建てる予定地は、どのような建物が建築可能か、周辺にはどのような建物があるのか、あるいは今後建つ可能性があるか、家の前に面する道路の種類や幅員、下水道の整備状況、都市ガスかプロパンガスか、その地域で住宅建設可能かといったことを調査します。

※イラストは国土交通省のホームページより

戸建てのマイホームを建てるのに特化した地域だと、

高い建物が建たないことは良いのですが、大きな商業施設は近くにできないので、まとまった買い物をする時に、車が必要になるかもしれません。

逆に買い物利便性を重視した地域では

高い建物が立つ可能性が高く、日陰が増えることで洗濯物が干しにくくなることがあります。幹線道路沿いの場合、夜うるさくて眠れなくなるかもしれません。昔ながらの市街地で土地に面した道路が狭い場合はまた、道路の中心から（または反対側から）〇ｍ離して建物を建てる、市街地なので燃えにくい仕様の家にする必要がある、といった規制がかかることがあります。

弊社事務所のある近隣商業地域では、

住宅はもちろん小規模商業施設や工場も建築可能です。市役所に近くアクセスも良いため、一度来られるとすぐに覚えていただけますが、幹線道路に面しているため車通りが多く、選挙期間中は特に賑やかになります。便利な立地には利便性と同時にデメリットもあることを、ぜひご理解ください。

これからマイホームを検討される方は、

購入予算や住宅ローン返済のほかに「どのような環境で暮らしたいか」まで考慮すると安心です。年々上昇する不動産価格の中で、後悔のない選択ができるよう、じっくりお考えになることをお勧めします。