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伊福部昭のライブ録音 SACDで再登場

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音楽

 伊福部昭の映画音楽「SF特撮映画音楽の夕べ 実況録音盤」をフルオーケストラで演奏したライブ録音(1988年)が、今月(2024年11月)、SACDで再発売となりました。

 伊福部は、言うまでもなく、映画「ゴジラ」等の音楽の作曲者。「未完のファシズム」等々を書いた片山杜秀から熱狂的に愛される作曲家でもあります。

 私は、初代「ゴジラ」(1954年)から始まる、東宝の怪獣映画は、当時、劇場で、またはテレビで、ほとんど全部観ています。大人になった今は、ブルーレイで揃えています。

 今回のディスクは、始まると同時に、一挙に、子供時代にタイムスリップしたかのよう。ワクワクする気持ちが甦ってきました。音楽はタイムマシン、であることを改めて認識しました。

 マーチ風が基本ですが、オーケストラで聴くと、これぞ日本のクラッシックと納得。スターウォーズの音楽を手掛けたジョージ・ウイリアムズが、クラッシックの素養を背景にしているのと同じ。映画音楽は、各国の民族音楽とは別に、クラシックの特に交響曲の末裔であることを改めて、感じます。オペラの添え物から始まった交響曲が、映画の音楽として、命を長らえています。それは、世界共通。音楽の世界では、西洋起源のクラシックが、平和裏に世界を制覇しました。最近でも、ジョージ・ウイリアムズのスターウォーズ等の音楽を、ウイーン・フィルが演奏したCD(アンネ・ゾフィー・ムターも出演している)(2020年)が、大ヒットしました。

 世界中の人々が、映画音楽に熱狂できますように、戦争のない平和な時代が早く訪れますように、と祈ります。

 今回は、SACDでのリマスターで、音もいい。フルオーケストラの効果あり。熱の入った演奏で、演者たちの「顔」が見えます。

 

再生装置

スピーカー・システム:B&W 801D

SACD/CDプレーヤー:アキュフェーズ DP-560

アンプ:アキュフェーズ E-650

リスニング・ルーム:軽量鉄骨造洋間40畳、天井高4.05m(最大)

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