能登半島地震でも浮き彫りになった、マイクログリッドの重要性 - 防災全般 - 専門家プロファイル

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石橋 大右
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松島 康生
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(危機管理/BCP/防災計画コンサルタント)
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閲覧数順 2026年03月07日更新

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能登半島地震でも浮き彫りになった、マイクログリッドの重要性

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大規模な災害が発生すると、ほぼ確実に停電になります。その期間はそれほど長くはありませんが、それでも数日間、もしくはそれ以上の期間にわたって停電となってしまうこともあります。

2024年の元日に発生した能登半島の地震でも停電が発生し、長いところでは震災発生後2週間が経っても停電が回復しなかった地域もあります。半島であることや過疎化が進んでいる地域もあるためインフラの整備がどうしても後回しになってしまっているなど、さまざまな要因が重なって復興を遅らせました。

ここで改めて重要性を感じるのが、こうした農村部や過疎地におけるマイクログリッドの構築です。 

マイクログリッドとは、小規模送電網のことです。例えば、ある農村の集落に小規模な発電施設を設けて、そこで発電された電力を近くの集落で消費するというモデルがあるとします。この場合、この農村集落だけで発電と送電、消費が完結しているので、電力の地産地消が完成します。このように小規模な電力の自己完結モデルのことを、マイクログリッドといいます。

究極的な言い方をすると、へき地に1軒だけある家が太陽光発電で電力をすべてまかなっているとしたら、それもマイクログリッドです。

マイクログリッドがもし能登地方で確立していたら、ある地域では停電になっていてもある地域では電力が使える状態になります。それぞれの地域がマイクログリッドで独立しているため、ある部分が災害でダメージを受けてしまうと地域全体が停電するといったことがありません。

停電が起きているマイクログリッドの地域で優先的に復旧工事をすれば、効率良く電力の復旧が進みます。

北海道は「でっかいどう」と言われるように、とてつもなく広いのがひとつの特徴です。単純比較で近畿二府四県がすっぽり収まってしまうほどの面積で、それだけに集落同士の距離が離れているところも多く、送電網のインフラを構築・維持するのは簡単ではありません。そこに災害が起きてしまうと、能登で起きた電力復旧問題の巨大版のような事態になる可能性大です。

そこで、北海道の各地ではマイクログリッドの構築が進んでいます。代表的なのは、松前町の事例でしょう。同町にはリエネ松前風力発電所があり、そこからの電力を消費するマイクログリッドを構築し、災害発生時は町内の電力自給自足を目指します。

仕掛けているのは、東急不動産。不動産ディベロッパーがこうした事業に取り組んでいるところが面白いと思います。こうした環境ビジネスが今後も拡大していけば、再生可能エネルギーの利用拡大や災害時の備えにつなります。

同様のモデルは北海道内の各地で進行しています。北海道では特に必要性が高い取り組みだと思うので、北海道で成功を収めればどんどん日本各地に広がっていけばいいなと思います。

 

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