- 西村 茂樹
- 西村経営事務所
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
このことが、クライアントから見た場合、多くの悲劇を生む。何も知らない場合、やっぱり営業マンの説明とか、金額とかでコンサルタントを決めてしまうのだが、契約後、1年近くたって自分たちの能力が上がってきた頃に「何だ。あのコンサルタントは?」と気づくのである。もう、お金は払っているし、既に遅いのである。
私は「ISOコンサルタント」はほとんどが、「インチキISOコンサルタント」だと思う。
その理由は実に簡単だ・・・
「マニュアルの雛形」があることで、その会社名や、文書名を変更するだけのコンサルがほとんど全てであるからだ。その程度なら、誰でも出来る。
そのため、過去(定年退職前)に品質管理部にいたとかその程度の理由で、コンサルをする人が後を絶たない。その程度はまだ可愛くて、最近はもっとひどくて、自分で1度もISOに直接関わったことが無い、(すなわち審査を受けたことも無いし、審査したことも無い、研修も参加していない、審査員の資格も無い)ような人が「ISOコンサルタント」と言って仕事をしている場合さえある。
だから金額も安い→契約→ISOって大変!と感じる→コンサル選定に失敗したと気づく(既に遅い)
■コンサルタント選定の際に考慮したほうがいいこと(人物偏)
・自社の担当をするコンサルタントの経歴、実績、資格等…コンサル会社の実績ではなく、担当者になるであろう人の経歴、実績、保有資格を確認しましょう。
経歴:特に気にする必要はありませんが、長い間同じ会社にいた人は様々な会社のパターンを知らないので、避けたほうが懸命でしょう。また、定年退職したあとの方も考え方が古い場合があるので、注意しましょう。私は若い人のほうがお勧めです。自社と同じ職種かどうかはコンサル選定にあまり関係ありません。
実績:どんなに良いコンサルタントでも最初は「実績なし」ですが、過去ISO事務局、管理責任者をしたことがある人。コンサルタント実績が10社以上あると良いでしょう。又は実際に審査をしたことのある若手のISO審査員(審査員補ではありません)なら問題ないでしょう。
保有資格:JRCAまたはIRCAなどの審査員補以上が必須でしょう。
今、コンサルタントを入れている会社の方、大丈夫ですか?手遅れになる前にコンサルタントの変更出来るならしたほうがいいですよ。