2階に在来工法を作る場合には - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

増井 真也
建築部門代表
建築家

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対象:住宅設計・構造

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2階に在来工法を作る場合には

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けんちくの現場にて
浜田山の家では2階に在来工法の浴室を作った。基本的に住宅の将来を考えた場合、防水に頼るこのような工事は勧めるべきではないと考えている。防水の保障期間は10年である。でも住宅は10年では壊さない。20年、30年と住み続けていく住宅に対して、後々大きな問題となるような工事は出来ない。
浜田山の家ではこのような問題を解決するため防水の下地の下に更にステンレスパンによる防水を施している。この工法はプールなどを作るときにも利用するもので、要するに防水とステンレスパンによる防水の2重構造ということになる。もちろん通常の防水も施工するわけであるが、ステンレスパンのおかげで万が一防水が切れても被害が出ることはない。
デザインと機能の問題は時として相反するものになってしまうことがある。設計者はそれを冷静に見つめ、住宅としての機能を十分に満たすものをつくらなければならない。