- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:ITコンサルティング
アクセス解析から取得できるデータは多種多様で、導入したばかりのサイト運営者にとって、どのデータを重視すればいいのか、何をすればいいのかわからないという悩みが多い。そこで、まずは簡単に問題点が分かる指標に絞り、チェックすることである。
例えば、離脱率の高いページを確認し、そこを改善することから始めると、効率的に改善できる場合が多い。
ただし、離脱率が通常から高いトップページについては、別途検討をしたほうがいいだろう。
具体的には、
(1)ユーザーが最初にアクセスしたページ(入口ページ)のアクセス数を見る。
(2)ユーザーが最後にアクセスしたページ(出口ページ)のアクセス数を見る。
(3)入口ページと出口ページのアクセス数を比べる。
中には、あまりユーザーが流入していなかったり、入口ページとして機能していないページにもかかわらず、多くのユーザーを逃がしていたり、出口ページとして働いてしまっているページもあるだろう。もし、そのぺージが店主の日記など、売上に直結しないコンテンツなら削除も含め、見直しが必要だ。
商品ページなど、売上に直結するコンテンツの場合は、そのページのユーザービリティを改善することをまず考えたい。
例えば、文字の大きさは見づらくないか、ナビゲーションに問題がないか確認する。
特に問題がなければ、その商品に関係する他の商品やコンテンツへの誘導を考え、プレゼントページや商品購入への誘導を強化して、離脱数を減らすよう努力すべきだろう。
このように問題となるページを改善することで、サイト全体のユーザーを保持する力をまず上げる。上記をおこなったあと、目的ページ(コンバージョンページ)への誘導方法を考えると、比較的スムーズに改善がおこなえるだろう。