このところ梅雨のような天気が続いていて、そんななか芸能人の訃報が続き、ますます気が滅入ります
私が気になったのは、亡くなったお二人ともが、仲がよさそうなパートナーがいて、仕事も順調、友人も多かったということです。
つまり、表面的には仕事(お金)もプライベート(人間関係)も何も問題なく見えていたのに、それだけでは満たされないものがあったということですよね。
カウンセリングでも、「もっとお金があれば・・」「パートナーがいれば・・」「友だちができれば・・」などなど、今はこれらがないから生きづらい、手に入れられれば幸せになれるというような思いを話される方が多いですが、それらはないよりはあったほうがいいかもしれないけれど、手に入れさえすればすべてが好転して幸せになるわけではなく、今回の訃報にもつながる話だと思いました。
結局、自分のなかの欠落感というか、満たされないもの、たとえば寂しさや空虚感などは、自分以外の何かや誰かで満たされるものではなく、自分自身で満たすしかないんです。
自分以外のもので満たそうとすると、それは依存につながり、無限ループにおちいりがち。何かで気を紛らわすのは、残念ながら一時しのぎにすぎません。。(もちろん一時しのぎが必要なときもあるので全否定はしていません。自分で納得しているなら問題なし!)
自分で自分を満たすとは、自分の状態や得手不得手、ニーズをよく知って、自分を喜ばせてあげたり、ケアしてあげたり、言ってみれば、自分がいちばんの親友、いちばんの理解者、絶対的な味方になるということです。
言葉で説明や理解をするのは簡単ですが、ひとりでできるようになるのは結構大変なので、コツをつかむまではカウンセリングを利用されてもいいと思います。カウンセラーと話しながらだんだん自分の傾向や対処法がわかってくれば、ひとりでもできるようになります
いくらいい家族や友人関係やお金があっても、自分といい関係が築けていないと不安は消えず、「もっともっと」と執着するようになります。逆に言えば、自分自身といい関係が築けていれば、他のものは寂しさを満たすための存在から、プラスアルファで自分を豊かにする存在に変わります。
カウンセリングでも「ひとりでもハッピー、誰かいればさらにハッピー」を目指しています
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。