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閲覧数順 2024年04月22日更新

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担当者次第で結果が大きく変わってしまう採用活動

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 採用に苦労している会社からの相談は相変わらず多いです。

 「うまくいっているので問題ない」という話はここしばらく聞きませんから、人材を求める企業のほとんどが、何らかの課題を抱えているのではないでしょうか。

 

 採用活動を進めるにあたって、「採用担当者」の重要性は以前からずっと言われていることです。

 会社員の生涯賃金は平均で2億円前後などといわれますが、一人採用するのは2億円の買い物をすることと同じで、採用担当者にはかなりの目利きが要求されることになります。

 そうは言っても、採用担当者は能力が高く経験豊富な人ばかりではありません。若者同士で話が合うように新人クラスの人だったり、現場で芽が出なかった人を別の形で活かそうとして担当させたりすることは、多くの会社であることです。

 そういう場合の不足部分をカバーするために、経験豊富な上席者に面接に同席させるなどの対策をして、しっかりと人材の見極めをしようとします。それはごく一般的な方法でしょう。

 ただ、ある会社で行なわれていた採用活動を見ていて、やはり採用担当者は相応のキーマンでなければ務まらないと思うことがありました。

 

 その会社の採用活動はあまりうまく行っておらず、進め方をアドバイスして欲しいとの依頼でした。

 採用担当者は40才くらいの男性社員で、他に受付などを手伝うアシスタントの女性はいるものの、説明会や初回の訪問時から一次面接まで、採用活動の前半部分はすべてこの男性社員が担当しています。

 第一印象では少し思考が独特な人で、良く言えば視点が面白い、悪く言えばちょっと変わり者という人でした。会社も全面的にまかせるのは心配なようで、内定に至るまでの数回の面接は、別の部門長と役員が行うことになっています。自社にそぐわない人材を採用してしまうことは、それである程度防ぐことができるでしょう。

 

 ただ、実際にこの人が活動している様子を見ていると、やはりそれなりのマイナス要素がそこかしこに見受けられます。

 例えば、新卒向けの説明会では、ほとんど会社説明をしないままいきなり質問を募り始め、小一時間をそのまま進めていきます。本人曰く、「説明するより質問に答えてあげた方が理解しやすいから」だそうです。全然ダメではありませんが、参加者は明らかに気持ちが引いていく様子が見えます。

 もしかすると、この段階で本来欲しい人材を「辞退」の形で失っている恐れがあるわけです。

 

 同じようなことは一次面接の中でもあり、例えばどう考えても仕事に関係がなさそうな質問を延々としていたり、非常にピンポイントのどうでも良さそうなことを、「面白い」「個性がある」などと評価していたりします。

 こちらも全然ダメではありませんが、応募者には「何でそんなことを聞くのだろう」という疑問や不満の様子が見られます。やはり同じように欲しい人材を遠ざけている可能性があります。

 これは極端な例だとしても、「採用担当者には向いていない人選」ということは間違いありません。

 

 採用担当者は「会社の顔として見られる」などと言うものの、本当に「向いている」と自信を持って言える人材を配置している会社は、実はそれほど多くはありません。そもそもそういう人材は、なかなかいるものではありません。

 「採用担当はいい人に決まっているので、それ以外の社員をよく見た方が良い」などといわれますが、採用担当者が応募者からの共感を今一つ得られないような人材では、そこまでも到達していないと見られるわけで、そのことは採用活動においては致命的なマイナスです。

 

 やはり、採用担当者は、相応の能力を持つ者が全体に一貫して関わることが必須条件です。

 採用活動は、担当者次第で結果が大きく変わってしまうことをあらためて感じます。

 

 

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