- 阪本 貴洋
- 有限会社NOW 代表取締役
- リフォームコーディネーター
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
リフォーム・・・というよりもむしろ、
リフォームも含む建築業界というほうが
正しいかもしれません。
しかし、建築は好きです
私が、この業界と関わるようになったのは、
高校1年の夏休みのバイトからです。
当初は、『高給』というそれだけに魅せられ、
また汗を流し手に入れるお金の充実感だけでした。
もともと機械などが好きであったこともあり、
【作る】という行為に心も体もすぐに馴染み、
長期の休みは、ほぼ建築業界のバイトに明け暮れていました。
その後、経歴にも書いてあるように
様々な業種をこなしてきました。
社会人になった私は、数々の現場を経験しましたが、
学生の頃の【満足感・充実感】とは、程遠い・・・
罪悪感や嫌悪感を感じる場面もしばしばありました。
深くかかわり、知識や経験が増えるにつれ、
今まで見えなかったことや気付かなかったことが、
理解できるようになってしまったのです。
「こんな施工じゃまずいやろ・・・」
「ええんかいな。こんなんで・・・」
「隠れて見えへんなるからOKなんかいな・・・」
そんな汚点的な施工を強いられた現場も
業界とのかかわりの中で正直に何度かあります。
じゃあしなかったら良かったのでは?
私は、その時はただの施工作業員。
つまり某会社のサラリーマンみたいなものです。
私 :「50(ミリ)の隙間に100(ミリ)のダクト(換気用)なんか通るかいな」
って、言いました。
監督 :「そこだけフレキ(これも100ですけど、柔らかいイメージで)に変えて通るように変形させて」
私 :「換気量計算大丈夫なん?減るやろ・・・意味なくなんで」
監督 :「天井ふさぐからわからんで。工期もないし、どうしようもないやろ。俺がええ言うてんねんから!」
私 :「最初から鉄骨に穴開けとったらええのに、アホちゃうか」
監督 :「・・・お前、はよせんとお前の会社仕事切るで・・・」
それで終わりですね。
渋々だろうが施工しないといけなくなります。
逆にまた、今でもその現場の近くを通ると、
「この建物、俺が施工してんで」
「いつ見てもこれは見事な工事をやったなぁ」
と、自慢げに語れるものもたくさんあります。
きっちり施工・ええ加減施工、
どちらにしてもその現場は、完了して引き渡されてしまっています。
しかし、本当は全ての現場がきっちり施工でなければならないのです。
「信用第一!」「安全第一!」などなど、
様々なキレイな言葉を掲げながら、それに反する事も
実はさらりとやっていたりする部分もたくさんあるから、
私は、今も業界が嫌いです。
だけど、真剣に取り組み同じように感じている人もたくさんいることが分かり、
少しだけ気が、楽になったんでしょうか、客観的に考えられるようになりました。
私は、今も業界が嫌いです。けど、建築は好きです
今の私には、昔と違い、
『大切な家族もいれば、支えてくれる社員もおり、
共鳴し賛同してくれる業者もいれば、良きパートナーだと言ってくれるユーザー様がいる』
と、なると「嫌いだ」ではなく、
「嫌いなところを減らし、居心地のいい業界にすればいい」
という結論に単純な私は、至ったわけです。
結果、新規性が高いためか
少々誤解されることもあるようですが、
リフォームポータルサイトリフォビッドをオープンさせることにより、
その努力する為の【場】は、準備できました。
ネームバリューでも資金をたくさん持っているでもなく、
誠実に仕事をこなし、それを誇りに生きている職人と、
不安要素を抱えながらも解決方法が分かりづらいユーザー様を結びつけ、
お互いに『良い出会いだった』となる現場の数を増やすだけです。