- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
SWOT分析についての話です。
・SWOT分析
事業計画立案やマーケティングに欠かせないツールに「SWOT分析」というものがあります。
「強み(S)」「弱み(W)」「機会(O)」「脅威(T)」を客観的に洗い出し、
そこから「攻めるべきポイント(S+O)」「解決すべき課題(W+O)」「脅威への対処(S+T)」
そして「撤退を含めた判断(W+T)」などを行います。
このSWOT分析をうまく生かして成功した例に旭山動物園やいわきハワイアンセンターなどがあります。
如何に状況を主観的でも悲観的でもなく、客観的に状況を把握
できるかがポイントです。
・アクセス解析とSWOT分析
このようにSWOT分析というのは「客観的」に分析する必要があります。
そのために、SWOTの順番でやるのではなく、SOTWの順番でやるべきという意見もあれば、
OTSWの順番がいいという意見もあります。
自社のビジネス・ECサイトについて戦略を考える際にも当然必要になるのですが、
この「客観さ」を担保するのにアクセス解析が役立ちます。
○強み
強みというのは「どのようなキーワードでの流入が多いのか」「どういう人に支持されているのか」
などから判断することができます。
(例:ECショップでオリジナル商品名での流入と購入が共に多く、
商品名の浸透が進んでいる。)
○弱み
弱みというのは本来狙っているにも関わらず来ない層があったり、
離脱ページ(出口ページ)の分析からわかります。
例えば実績紹介のページで逃げている人が多ければそこが弱みになります。
(例:ECショップで配送料のページを見た人の離脱が多く、配送料の高さが弱みになっている)
○機会
思わぬ流入層(キーワードや閲覧が多いページ、アクセス時間などから判断)が見つかったり、
トレンド(アクセスの多い時間やよく見られるページなど)から
機会を発見することができます。
(例:ECショップで法人層と思われるアクセス数が多いので、法人への販売に機会がある。)
○脅威
アクセスが多いのにコンバージョンにつながらない商品については
他社のページを見ることも交えて考えると脅威が見つかってきます。
(例:ECショップでA商品のアクセス数が多いにも関わらず注文がなく、
調べると価格競争が激化している。)
このようにSWOT分析をより正確に行い、その後の戦略立案等につなげることにアクセス解析は役立ちます。